満足度★★★★
「これぞ王道」的喜劇
かつて航海中に遭難し別れ別れになった双子の弟が、やはり双子の弟である召使を連れて兄を探しに出た旅の途中で寄った町で、その兄と間違われたことによって起こるコミカルな騒動、シェイクスピア作品(本作は初見)だし、比較的大きめのホールだし、その雰囲気はいつもの小劇場系のものとは異なるも、コドモの頃に父親のピンチヒッターで観に行った労演の芝居と共通する雰囲気で懐かしい。
また、その取り違え&勘違いぶりが大いに笑える(※)上に、兄弟のみならず父・母とも再会し、家族が久々に揃うラストは優しく温かく、文字通り「めでたしめでたし」で「これぞ王道」的な?(笑)
※ レイ・クーニーなどが得意とする「苦し紛れについたウソが事実と一致してしまって事態が混乱する」パターンの原点はこれかな?などとも思ったり…
ところで「よりによって2組の双子がともに同じ服装なんて、偶然にしても出来すぎでは?」「双子の兄を探しに出た旅なんだからもっと早く気付けよ」などとツッ込むのは野暮ってモンで、「芝居のウソ」として呑み込むべきなんでしょうね…(爆)