満足度★★★
大胆すぎてヤバい説(笑)
今から40年も前に起き、刑事はもちろん民事の時効もとっくに迎えているという昭和犯罪史上類を見ないアノ事件で、行方知れずになったままの現金の行方をめぐる謎解き系。
なるほど、あちこちに「この作品はフィクションであり…」と断りを入れているワケだ、大胆すぎてヤバい説だわさ。(笑)
府中刑務所で新たな試みをするために集められた囚人たちは全員が心当たりのない事由によって囚われているだけでなく3億円事件に関係のある人物の息子や娘であることが判明し、さらに他にもそんなつながりを持つ者がいて…という設定はいささか強引なれど、「芝居のウソ」としては全く問題がなく、むしろサスペンスとして面白い。
そのあたりを小出しにしながら物語を進め、当時の親たち(子供たちが二役で演ずるのだが、その早替えのアイデアも見事)が絡んでいた事件の真相を見せる終盤はワクワク。そして現金にたどり着いた子供たちが選ぶ処置もサワヤカ。
さらに一件落着かと思わせた後に本当の首謀者(これがヤバい!(笑))を示して終わるなんざなかなかのもの。
墓のフタ(?)が簡単に開きすぎるとか、若干のツッコミどころ・詰めの甘いところなどはあるものの、いつかこのあたりを改訂した完全版を観たいモンです。
満足度★★★
縁あって観劇
3億円事件をベースにした、現在と過去がクロスオーバーするストーリー。ミステリー要素に満ち、「本来ありえない結論」を堂々とするあたりに清涼感。