満足度★★★★
スピード半端ない。
演劇のことは何もわからないけど、
毎回リジョロの公演に足を運んでしまう。
毎回予想を遥かに超え、いい意味でたくさん裏切られる。
今回の公演もそうだった。
誰もが知りうる「ロミジュリ」をリジョロがやると聞いて、
人間くさい、人間の本能むき出しのリジョロで恋愛もの?って正直結びつかなかった(ごめんなさい)
しかし、今回もやはり人間の本能むき出しの間違いないロミジュリで驚かされた。
スピード感半端ないし、ハラハラドキドキ感もノンストップだし、
切ない恋愛にホロリともくるし、とにかく今回もたくさん裏切られた(笑)
見終わった後、毎回見てるこっちが燃え尽きてしまう(笑)
やっぱり、私はリジョロ中毒なんだと思う。
満足度★★★★
賛否両論の境界線を駆け抜ける
横浜の成り上がり実力者・早川家のパーティーで次女の珠里愛(ジュリア)に一目惚れし恋仲となった在日の盧明生(ノ・ミンサン:通称ロメオ)はまさにロミジュリのような結末を迎え(ここまでがオープニングなのだ)、かろうじて命を取りとめたものの恋人を喪ったショックから魂の抜け殻のようになっており…というところから始まる物語。
そういえばここ4日間で沙翁作品をひねったものが3本も…って集中しすぎでは?(笑)
また、最終的にロメオが自害するということで、時々ある「急死しで心残りのある者が神の計らいにより一定のを貰って現世に蘇る」なパターンのバリエーションという見方もできるかも?
で、内容的には非常に際どい…(笑)。賛否両論のボーダーライン上を時々踏み外しながら(爆)駆け抜ける、な感じ。
ツッコミどころ…というか辻褄合わせに苦しい部分もありつつ(←観ながら脳内で合理的な説明を試みていたり…)、「殺人者は誰か?」なサスペンスも加わり160分の長尺もさほど長くは感じず。
「生きろ!」派として「殺さなくても…」や「死ななくても…」な部分も少なからずあるものの、最終的には「二大勢力の対立が引き起こした悲劇」いう原典のテーマに戻って終わるので、犠牲者を増やすことでよりテーマを強調したと解釈して納得。
また、菅田俊や工藤俊作など東京倶楽部関係者が出演する映画のような雰囲気もアリ。