満足度★★
非常に見づらい、興行主満足な作品
雰囲気を楽しむ作品でしょう
興行主と、そのセンスの相性がよければ・・・。
みなとみらいの景色をバックに決して気軽に仕事帰りに行けるような場所にはない(東京からですが)海沿いの倉庫、アングラ感溢れる何本もの柱が視界を遮るコンクリート向きだしで息苦しい空間、役者が空回りにエキセントリックな熱演を酔いしげにする芝居。
このエキセントリックさが、もろステレオタイプで、
見ていて本当に、不愉快極まりない。
「これがアートだわぁ」って思えればハッピー、
僕のように、なんか無性に鼻について居心地悪くなったらアンハッピー。
やろうとしていることは判るのですが、自分には合わなかった。
特に空間全体を使って作品感を出しているのだけど、半分は見えない席、
いわばステージシートのような配置なので、
大した芝居でもないのに緊張して観劇しなきゃいけない姿勢が
押し付けられます。
何度も上演されている戯曲なだけに「どうやって表現するのかな?」って視線でいやがおうでも見ざる得ない。それだけに舞台全体が見えないのは致命的。
フレッシュな役者?だから下手だけど一生懸命演じるのはわかりますが、いかにも熱演な芝居は、うっとうしい。
横浜の夜景と馬車道散策のデートのついでに、ふらっと見る分には、違和感ない作品。芝居だけを楽しみに行くと、好みが別れちゃって僕のように車中で後悔しながら帰るハメもありそう。