純真回路 公演情報 純真回路」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    心地好い理屈っぽさが独特
    心理学実験の被験者として男女4人が30日間の共同生活を送った最終日(プロローグは初日・初対面の様子)に2人の侵入者(?)が加わったことで広がる波紋を描いたもので、何故か学生服(やけに似合っている(笑))やセーラー服(ほとんどお約束?(爆))それに髷(!)など、被験者4人のうち3人が妙な扮装をしていることからも推測できたように基本的にはコメディ。
    が、後半で記憶の操作・移殖(というより転送?)などP.K.ディック的なSF要素が加わることで心地好い理屈っぽさ(笑)が加わって独特の感覚になるのが面白い。
    また、開演を告げる曲が電気グルーヴの「モノノケダンス」だったことにもツボを突かれる。

  • 満足度★★

    人を見た目で判断しない
    と言いますが判断できないでしょう、このキャラは強烈すぎて(笑)
    ストーリーも一つ、二つと捻りが効いていて楽しめました。

    ネタバレBOX

    佐々木なふみさん「片思い撲滅倶楽部」の浮絵以上の変態的ブリッコとメイドスタイル。佐々木さんファンとしてはこの先も公演を観に行きますが、何を観てもメイド姿に見えてしまわないかそこが怖い(笑)  
  • 満足度★★★★

    質感にすっとひっかかる
    物語自体にひねりがあって
    「こう来るか」というような感じなのですが、
    もっとあざとく物語を進めても良いかも。

    役者のキャラクター作りが
    とてもしっかりしていて・・・。
    また、舞台上のいくつかの質感には
    惹かれるものがありました。

    ネタバレBOX

    冒頭のシーンからして意味深で、
    なにかがはがれて
    舞台上の世界の仕掛けが一つずつ明かされていくような感じ。
    その持って行き方も
    何段階かの切り返しがあって、
    ついつい次はどう展開するのかと
    舞台を見続けてしまいます。

    役者たちがキャラクターをがっつり作っていきます。
    びっくりするほど個性的だったり
    目を見張ったり奪われたり・・・。
    その秀逸さが
    物語の枠組みからあふれてしまうような感じすらあって。
    それに対して物語自体の流れの表し方が
    若干弱い感じがしたり・・・。

    物語上の変化というか仕掛けが、
    キャラクターの個性に負けないようなけれんを持って描かれれば
    キャラクターを表現する秀逸な力がさらに生きて
    もっとぐいぐいと引っ張られたのではとも感じたことでした。

    冒頭から床に転がされていた
    ビー玉の使われた方はとてもインパクトがあって
    そこに移される物の質感には
    不思議な深さがありました。
    すっと入ってくるのですが
    なにげに刺さったとげのように残って。

    物語の戻り方もしっかりとして
    観ていて筋の通った感はあるのですが、
    破綻がない物語ゆえに
    キャラクターの個性に負けないだけの
    個々のシーンをもっと縁取る演出が
    欲しくなってしまうのです






    こういうフェイクを内包した物語であるならば
    場面ごとの色をもっとドラスティックに変える
    仕組みが有った方がよいのかもしれません。



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