満足度★★★★
なるほど「天使の耳」
事故により「ある能力」が身についてしまった主人公の数日間を描いた物語、ここ何年かオリジナルの新作が不調(私見)なばかりでなく、原作ものですら時々首をかしげてしまうような出来だったりする中、新作として久々のクリーンヒット、な感じ。
その「身についてしまった」能力はなるほど「天使の耳」、ヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン 天使の詩』に登場する天使の如く他人の心の声が聞こえてしまうというもの。(逆『嵐になるまで…』とも言えるか?)
そんな設定のもと、仕事が忙しくて家族にあまり目をむけることができなかった(あるいは「仕事に逃げていた」)父親(とその変容)を語り、終盤では『嵐…』や『さよならノーチラス号』のように犯罪も絡めてサスペンス要素も盛り込んだストーリー、語り口が巧みなことも加わってひきつけられる。
「心の声」を他の役を(も?)演じている別の役者が白いものを身につけて語るという演出がナイス。最初こそ「なんでもう1人いるんだ?」と戸惑ったが、すぐにわかって心の中で拍手喝采。
そればかりでなく、メインとなる部分はすべてが終わった後に主人公が部下たちに語る内容というスタイルで、劇中の「現在」と「回想」のクロスのさせ方も○。
さらに、本棚の本をあんな風に作ってラストシーン(だけ)で効果をあげるというのもゼイタク。
満足度★★★★
エンジェル・イヤーズ・ストーリーキャラメルボックス
キャラメルらしいハートウォーミングストーリー。
なんとチラシやポスターにいる女の子(社員の娘さん)は登場しない!
勝手に想像していたストーリーは
「小さい頃にすでに亡くなった娘の、生前の声やメッセージが
10数年の時を超えて聞こえてきた…」
みたいな感じだと思ってましたが、違ってました。
事故で頭を打ってから、人の心の声が聞こえるようになって
しまった父親と、その家族の物語。
各登場人物の心の声は、ふつうなら録音で流すところを、
その時登場していない他の役者が後ろに立ってしゃべる
というのが面白い。
それに加えて1人は、ろうの人なので、手話をしながら
後ろに別人が心の声を言って、さらにその手話を
訳す人が話す。さらにその通訳者の心の声が・・・
この複雑な表現方法は実に面白い。
前代未聞だと思います。
今回は全編コメディー。(容疑者Xの反動らしい)
西川浩幸さんが出ずっぱりで大活躍。
前田綾さんの美人っぷり、も最高。
小林千恵さんのおばあちゃんっぷりも良かったです。
ちなみにライブハウス「ドクトルゲー」の元ネタは
地獄のロックバンドのほう?それとも
「仮面ラ~イダーV3」の敵大幹部の名前?
満足度★★★★
とにかくわかりやすく、楽しめる舞台
舞台でしかできない演出の巧みさに引き込まれ、2時間まったく飽きない。
温かくファンが見守っているということもあろうが、舞台と客席との一体感もある。
そして、観劇後には、いつもの爽やかな印象が残る。
満足度★★★★★
定番、安心して楽しめるクリスマス公演!
キャラメルボックスのクリスマス公演は安心して楽しめる。それだけですごい。家族連れで、恋人を誘って、間違いなく楽しめる公演を打ち続けるということは簡単なことではない。
今回の公演はファンタジーでもなければサスペンスでもない、しかし、後半どんどん盛り上がっていき、演劇の楽しさを堪能させてくれる。
満足度★★★
ストレートな
何度か聞いたことある劇団だったので、見に行きました。
とてもわかりやすく、ストレートに、人を思う気持ちが伝わってきました。
最近、いろいろと見だした為なのか、ひねりが欲しくなりました。
しかし、純粋に、楽しめました。
満足度★★
ちょっと弱かったです。
キャラメルさんなんで
優しいのは当然だし、捻りも全然ありませんが
クリスマスツアーだし、こんな感じでいいんじゃないでしょうか?
西川さんが居るのは安心します。