エンジェル・イヤーズ・ストーリー 公演情報 エンジェル・イヤーズ・ストーリー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    なるほど「天使の耳」
    事故により「ある能力」が身についてしまった主人公の数日間を描いた物語、ここ何年かオリジナルの新作が不調(私見)なばかりでなく、原作ものですら時々首をかしげてしまうような出来だったりする中、新作として久々のクリーンヒット、な感じ。
    その「身についてしまった」能力はなるほど「天使の耳」、ヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン 天使の詩』に登場する天使の如く他人の心の声が聞こえてしまうというもの。(逆『嵐になるまで…』とも言えるか?)
    そんな設定のもと、仕事が忙しくて家族にあまり目をむけることができなかった(あるいは「仕事に逃げていた」)父親(とその変容)を語り、終盤では『嵐…』や『さよならノーチラス号』のように犯罪も絡めてサスペンス要素も盛り込んだストーリー、語り口が巧みなことも加わってひきつけられる。
    「心の声」を他の役を(も?)演じている別の役者が白いものを身につけて語るという演出がナイス。最初こそ「なんでもう1人いるんだ?」と戸惑ったが、すぐにわかって心の中で拍手喝采。
    そればかりでなく、メインとなる部分はすべてが終わった後に主人公が部下たちに語る内容というスタイルで、劇中の「現在」と「回想」のクロスのさせ方も○。
    さらに、本棚の本をあんな風に作ってラストシーン(だけ)で効果をあげるというのもゼイタク。

  • 満足度★★★★

    エンジェル・イヤーズ・ストーリーキャラメルボックス
    キャラメルらしいハートウォーミングストーリー。

    なんとチラシやポスターにいる女の子(社員の娘さん)は登場しない!
    勝手に想像していたストーリーは
    「小さい頃にすでに亡くなった娘の、生前の声やメッセージが
    10数年の時を超えて聞こえてきた…」
    みたいな感じだと思ってましたが、違ってました。

    事故で頭を打ってから、人の心の声が聞こえるようになって
    しまった父親と、その家族の物語。

    各登場人物の心の声は、ふつうなら録音で流すところを、
    その時登場していない他の役者が後ろに立ってしゃべる
    というのが面白い。

    それに加えて1人は、ろうの人なので、手話をしながら
    後ろに別人が心の声を言って、さらにその手話を
    訳す人が話す。さらにその通訳者の心の声が・・・
    この複雑な表現方法は実に面白い。
    前代未聞だと思います。

    今回は全編コメディー。(容疑者Xの反動らしい)
    西川浩幸さんが出ずっぱりで大活躍。
    前田綾さんの美人っぷり、も最高。
    小林千恵さんのおばあちゃんっぷりも良かったです。

    ちなみにライブハウス「ドクトルゲー」の元ネタは
    地獄のロックバンドのほう?それとも
    「仮面ラ~イダーV3」の敵大幹部の名前?

  • 満足度★★★★

    とにかくわかりやすく、楽しめる舞台
    舞台でしかできない演出の巧みさに引き込まれ、2時間まったく飽きない。
    温かくファンが見守っているということもあろうが、舞台と客席との一体感もある。
    そして、観劇後には、いつもの爽やかな印象が残る。

    ネタバレBOX

    フライヤーの写真と文章から、甘〜いクリスマスの物語かと思っていたらそうではなかった。

    家庭を大切にしていると思っていた主人公が、頭を打つことにより、他人の心の声が聞こえるようになってしまう(それをエンジェル・イヤー:天使の耳と言うらしい)。
    それによって、自分が実は家庭をあまり顧みていなかったことに気づき、家族の絆を取り戻すという、王道で予定調和で大団円で、だから安心して観られるストーリー。

    あくまで親子が中心の物語なのだが、後半、やや様子が変わってくる。それは、娘が勤める学習塾で犯罪が行われていると父親が推理するのだ。しかし、その根拠があまりにも希薄すぎて、まるで冗談のようだ。

    したがって、てっきり娘を想うあまりの、単なる思い過ごしで、ラストに真相が明らかになり、笑いに結びつくのかと思っていたらそうではなかった。実際に犯罪は行われていたのだ。
    クリスマスにふさわしい物語が見られると思っていたので、ここは犯罪が行われていなかったという甘〜い展開にしてほしかったというのが本心だ。
    物語的にもクリスマスはそれほど関係ないのだけれど。

    甘いのは、ミュージシャンを目指す息子が、ミュージシャン一本に絞ってやっていく! と決意するのかと思えば、「大学院に行かせてください」と頭を下げてしまうことだ。ミュージシャンになるのが本気だと言っているのに、滑り止め的なモノは一応押さえておきたいというところなのか。甘いなあ(笑)。

    とはいえ、物語は父親が事の顛末を自分の会社の社員に語って聞かせるという形式で、舞台の上では時間と場所が早いテンポで移動するのという複雑なものなのだが、実に手際良く、かつわかりやすく見せる演出は素晴らしいの一言に尽きる。

    これは、舞台でしかできない演出であり、うまいなぁと唸ってしまう。
    もちろん役者たちもフル回転で疾走し、その演出に見事に応えていた。それによって、2時間まったくダレることない。

    また、心の声が聞こえる。というのがポイントなのだが、それもうまく見せてくれる。
    さらに、お約束的な笑いも随所に盛り込まれており、とにかくサービス精神が旺盛でそれも素晴らしいと思う(とは言え、お約束の笑いの中で、太っているとか、背が低いとかという見た目に関する笑いは好きになれないのだが)。

    ストーリー的には家族を顧みていない父親なのだが、家族の誰もが父親に対してある種の偏見、つまり、自分のことを言えば父親に必ず反対されると思い込んでいる。父親だけがつまはじきにされ、信頼されていないという悲しい設定。
    しかし、息子に対しても娘に対しても、父権を取り戻したようなラストは、この物語の中での一番のメルヘンだった。
  • 満足度★★★★

    定番
    西川さんが出てることで、安心感が増してますね。

    ここの劇団であれば大外れもないし、良いね。

  • 満足度★★★★★

    定番、安心して楽しめるクリスマス公演!
     キャラメルボックスのクリスマス公演は安心して楽しめる。それだけですごい。家族連れで、恋人を誘って、間違いなく楽しめる公演を打ち続けるということは簡単なことではない。

     今回の公演はファンタジーでもなければサスペンスでもない、しかし、後半どんどん盛り上がっていき、演劇の楽しさを堪能させてくれる。

    ネタバレBOX

     キャラメルの看板役者、西川浩幸と大森美紀子は実の夫婦。その夫婦が舞台上で夫婦役を見事に演じる。それを観ただけでほのぼのした気持ちになる。

     家庭生活がうまくいっていなければ、長期公演の主役を夫婦で演じられるものではない。

     キャラメルは今回そのことを売りにはしてないが、素敵な夫婦の共演こそ、このドラマの最大の魅力である。拍手を贈りたい。
  • 満足度★★★★★

    ストレート!
    おもしろかった!ただその一言につきます!
    体も心も震えました!

  • 満足度★★★

    ストレートな
    何度か聞いたことある劇団だったので、見に行きました。
    とてもわかりやすく、ストレートに、人を思う気持ちが伝わってきました。
    最近、いろいろと見だした為なのか、ひねりが欲しくなりました。
    しかし、純粋に、楽しめました。

  • 満足度★★

    ちょっと弱かったです。
    キャラメルさんなんで
    優しいのは当然だし、捻りも全然ありませんが
    クリスマスツアーだし、こんな感じでいいんじゃないでしょうか?
    西川さんが居るのは安心します。

  • 相変わらずの
    キャラメル節。老若男女、ファミリーで楽しめるエンタメ作品。どうでもいいけど、成井さんの説明は、宇宙人ジョーンズの感動的なCMを思い出させる。

    ネタバレBOX

    多少ストーリー運びに無理を感じさせる面もあるものの、さすがの脚本。工夫のこらされた演出と、それをきっちり具現化できる力のある役者たち。チケット代6000円はやっぱり高いなぁと思うけれど、そういう劇団になっちゃったんですね。

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