ソビエト -マヤコフスキィ生誕116年- 公演情報 ソビエト -マヤコフスキィ生誕116年-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    やはり
    独特な世界観(感)を持っているなあ。

  • だまし絵を見てるような感覚
    劇中劇の登場人物と役者を2人一役(というのかな)で演じながら
    徐々に世界が侵食されていって捩れていってひっくり返る…

    何か歪んだだまし絵を見ているようで面白かった
    舞台美術の巨大なパーテションに唸った

  • 満足度★★★★

    座・高円寺の広さを見事に使っていた!
    まず、舞台の使い方に感心。座・高円寺は横に広い劇場だが、それを上手く使い、また舞台の前に楽屋のようなスペースを作り、奥行きも含めて舞台を大きく使っていた。

    物語はロシア革命からソビエトが誕生する革命前後に、権力に翻弄されながらも闘う演劇の現場を描く。劇の中で劇が行われているという構造が面白く、芸術の現場の苦悩が伝わってきた。この舞台を16年前にやっていたということに驚く。

  • 満足度★★★★

    みせる力を見せつけられた
    マヤコフスキィを借景にしたという側面も
    伝わってきましたが、
    何よりも「芝居」そのものへの
    ぞくっとするほどの鋭さをもった表現に、
    何度も目をみはりました。

    劇場の大きさを味方につけて、
    たっぷりと劇団の力を発揮していたように思います。

    ネタバレBOX

    私自身もあとでWebの検索をして得心がいったのですが
    マヤコフスキィの知識を少しでも入れておくと
    舞台の骨格がより鮮やかに浮かび上がってくるかと思います。
    まあ、当日パンフにはフィクションであると明記されているのですが
    「借景」を「借景」として利用するための一助になるような気がします。

    前半の舞台の表裏を描くシーンにまず瞠目、
    同一キャラクターの入れ替わりやプロンプトの扱いなどから
    舞台という表現の構造や舞台が動いていく仕組みや
    表現が時代を染めていく姿が
    浮かんできます。
    時代や表現の停滞や活性化、物語の整理、役者たちがどのようにして舞台上に物語を紡いでいくか・・・。さらには時代が物語を、あるいは物語が時代をどのように変えていくかまでが、舞台上に具象化されていきます。

    最初の演劇が高い評価を得た後の演劇の停滞のシーンがなにか暗示的。

    日本の小劇場の流れを示唆するような舞台表現が差し込まれるのですが、これも絶品。体制を納得させうるようなお芝居をさらっと具現化してみせるシーンの鮮やかさにも息を呑みました。

    作り手側の苦悩や人生の顛末、さらに彼の作品が現代に残っていく感覚の差し入れ方もとてもしたたかに思えて・・・。

    舞台空間の高さや間口の広さを生かした巨大なパネルの使い方や、劇中劇の表現がすごく効果的でした。また、また空間に負けないというか、空間をしっかりと使った演技をしている役者たちにも付け焼刃ではない芝居力を感じて。古い役者たちや客演陣の底力に加えて、数年前に入団してきた辻沢、浅田、青戸、河野、熊懐といった役者たちが、存在感をしっかりと作り分厚く舞台を動かしておりました。

    一つずつの場面の秀逸さに目を奪われて、全体を貫くものがいまひとつ見えにくい感じはあるのですが、でも、一人の作家の演劇に対するかかわりを俯瞰するような感覚はあって。

    劇団のみせる力がとても印象に残ったことでした。


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