TorinGi(トリンギ)「捨てる。」 公演情報 TorinGi(トリンギ)「捨てる。」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    日常のバーの感覚
    前から観たいとは思っておりましたが、なかなかスケジュールが合わず観れずじまいでしたが、今回の公演は連休中とのことで、行くことが出来ました。

    今回のお芝居は「家族」もので、いろんな血のつながり(いとこ、きょうだい、親子)を描いた、20分の3本立てとなっておりました。
    3本立てとのことで、1本終わることに少し間が空くかな?と思っておりましたが、そこは会場がバーということで、バーにお客さん(常連さん)がやってくる手法を取り、1つの話が終わったら帰っていき、次のお客さんが・・になっており、間は空かなかったです。ここはなかなか考えてるなと思いましたね。

    3つのお話ということで、いとこ編、きょうだい編、おやこ編となっておりましたが、それぞれの話ともそういう関係性の血を感じることが出来ました。
    また、バーという場所を上手いこと使えたと思い、3話ともバーで普通にありそうな日常の会話を見てる感じを受けました(そのバーにお客さんとして来ていてつい耳に入ってしまう感覚。まあ、ガッツリ見てますがww)
    凄く面白かったです。

    まあ、場所がバーで公演なので一度に出れる役者の人数や、観客数が限られるのが欠点ですが。

  • 満足度★★★★

    芝居好きにはたまらない。
     狭いバーの最前列で芝居を観させていただいた。役者までの距離1メートル弱、手を伸ばせば届くところに役者がいて、台詞の合間の息づかいまで聞こえてくる。芝居好きにはたまらない環境だ。

     三つのショートストーリーから成るが、オムニバスという形ではなく、バーに訪れた三組の客という設定で、三話目で活躍する細井里佳が最初から出ずっぱりという面白い構成。
    三話とも面白かったが、二話目の漫画家と姉の物語が中村貴子と福原冠の絶妙のトークバトルで、一番面白かった。それぞれのストーリーは救いようのない喪失の物語だが、最後の最後で、別れから将来の再会への希望が暗示され、素敵な幕切れとなった。

     ただ、カーテンコール(というほどではないが)に三話目のメンバーしか参加せず、一話目二話目の役者には拍手が送れなかった。これはとても残念。

     三作にからんだ細井里佳がキュートでとても素敵だった。

     こんな劇場に、豪華なキャスト陣を集めて、小粋な芝居を繰り広げるプロデューサー池田智哉、今回は演出も手掛けたがなかなかのやり手である。

  • 9月21日(月)21時
    濃密な空気。心から楽しみました。

  • 満足度★★★★★

    幾重にも重なって
    バーの雰囲気や
    お酒の存在に
    したたかに血縁の距離感を重ねて・・・・。

    血のつながりが触媒のようになって
    キャラクターが抱える思いが
    幾重にもほどけていくのが圧巻。

    またエピソードを包括する仕掛けのうまさにも
    瞠目しました。

    ネタバレBOX

    こじゃれたバーを訪れた
    3組の客の会話劇。

    血縁をもった者通しの会話ということで
    そこには他人とは異なった愛憎が含まれて・・・。

    しかもバーという場所柄、
    他の客もいて、でもお酒も入るということで
    キャラクター達の想いが遠回りに滲みだし、
    やがて常ならぬほどに溢れだすのが
    すごくナチュラルに感じられるのです。

    脚本がすごくよくて・・・。

    からくり仕掛けのように
    それぞれの想いが
    さらに相手の想いを引き出しながら
    積み重なっていきます。
    時にはバーという場所が作る箍が
    外れかけるほどに・・・。

    でも、どれほど互いの思いが交錯しても
    血が、何かをつなぎとめている。
    捨てきれない、あるいは
    切っても切りきれない糸の
    質感の表現がほんとうにしなやかで・・・。

    役者たちのお芝居にも
    がっつりと観客を血縁感覚の内側に引きずり込む力があって。
    一方で、冒頭から居つづけのバーテンや客が作りだす視線で
    観客にも物語を俯瞰させるような視野を持たせた演出も
    とても効果的でした。
    彼らの存在には血縁の内側の視点では観客に見えないものを
    すっと浮かび上がらせる力があって。
    しかも彼らの存在があるから
    舞台からやってくる想いの高まりが、
    観客を凌駕してしまうのではなく、
    バーの雰囲気に染められて
    観客に入り込んでいくのです。
    見る側にゆっくりとやってきてくれるからこそ
    理解できる感覚がまちがいなくあって。

    バーの雰囲気を断ち切ることなく
    エピソードを重ねていくそのやり方も
    実にしたたか・・・。

    ちょいと事情があってジンジャエールをたしなみながらの観劇でしたが
    心地よく、深く、ちょっとウェットな感覚でバーの雰囲気に浸りこんで、
    たっぷりと物語を味わうことができました。

    こういう作りこみの舞台、個人的には大好きです。







  • 地の利のBAR
    ここを拠点に凄まじい速度で公演をしている池田プロデューサーは、キャスティングがよく組み合わせがとてもいい。特に女優陣で初見だった中村貴子さんと福原冠の方言同士のバトルは面白い。

    MUでお世話になった初奈ちゃんも細井ちゃんや山内さんも出演とのことで上手でカメラ回しながら観劇してました。撮影もします、俺。

    それにしても、もうBARが地の利だもんなあ。

    ネタバレBOX

    撮影しながら感じてたのは、上手側の人にもちらっと顔が見えるようにサービスがあると嬉しいなと。最後の親子のシーンがそう感じたので、いま電話しておきます(すごい距離感)。

    なので、今夜の千秋楽には治ってると思うので、興味ある方は行った方がいいっす。
  • 満足度★★★

    ここまで近いとは
    目の前えすぎでした。結構実年齢より上の役なのか、あれっというイメージ。

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