ファニー☆ロボット 公演情報 ファニー☆ロボット」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★

    やっぱりコメディは難しい
    残念ながら笑えなかった(正確には2回ぐらい笑ったと思う)。
    70分なので辛い、ということはなかった。
    意外と熱心に観たりした。

    ネタバレBOX

    最初から博士と助手のやり取りが長く、少々かったるい。それが笑えるのならばまだいいのだけれども。

    しかも、その会話は、状況等の説明台詞が多すぎる(全体的な印象としてもそうなんだけど)。

    特に最初に秘書が訪れるまでが長い。

    秘書が訪れてから、博士を新型のロボットと偽るのだから、例えば、こういう展開のほうがよかったのではないかと思う。
    それは、博士がベンチ(これはベンチよりもソファーにするべきだと思うのだが)に寝ている。助手が起こすが起きない。そこへドアのノックがあり、約束の人がやってくる。
    博士は約束を忘れていて、慌てて、ロボットのフリをする。訪問者は博士が演じるロボットを本物だと思い込み、出来に感心する。また、散らかっている部屋もロボットがやったことにする。
    博士の演じるロボットは別の部屋に引っ込み、博士は博士として登場する。
    訪問者は、さきほどのロボットが博士にそっくりなので、さらに感心する。
    そのやり取りで、何を作っている博士なのか、そして、訪問者は誰なのかが、博士と助手の延々続く説明なしで展開できるのではないだろうか。もちろんこれは単なる素人のアイデアなのだが。
    (わざわざロボット製作の依頼で、人が訪ねて来るぐらいすごい博士が、普段はどんなロボットを作っているのかがまったく伝わってこないのも、どうなのだろうか)

    最初に約束の訪問者が来るのが、今から1時間後という設定だったが、その設定の意味がまったくない。てっきりその1時間の間(つまりリアルタイム)に何かが起こるのかと思っていたら、単に部屋を片付けただけ。
    だったら、約束の時間は、別に5分後でもいいし、1分後でもよかったわけだ。
    わざわざ設定しているのなら、それにきちんとした理由がないのはまったく意味がない。それが笑いのためのフリであってもいいはずだが、それすらもなかった。
    例えば、1時間後に来るはずの訪問者が、1時間早く来すぎて、博士たちは、訪問者を何かの勧誘と間違えてしまい、邪険に扱う的な展開だってあったはずなのに。

    さらに舞台の隅を布で囲い、そこで博士と助手が部屋にいる人たちに聞かせられない話をするのだが、まるで、そこは別の部屋のようで、ひそひそ話すわけでもないのに、なぜかその声は部屋にいる人たちには聞こえないことになっている。
    お芝居の決まり事というのでもなく、そこは、台詞でもあったように「大きな布」で囲まれているだけなのだ。だから声は聞こえて当然なのに、聞こえないことになっている。

    てっきりそれが笑いのフリになっているのかと思えば(「マル聞こえですよ」と言われるとか)、本当に聞こえないらしい。布で間仕切りしただけなのにどうして? そもそもそこをわざわざ最初に布で間仕切りした意味がわからない。客が来るからということで、布を用意させて間仕切りしたのだ。部屋が散らかっているから隠したとは思えないし。声が聞こえない、という設定にするならば、ドアを立てて、初めから別の部屋の設定にしておけばいいことなのに。

    社長が現れてからは少し面白くなってくる。こういう展開じゃないと。
    ただ、バナナが出るたびのBGMが・・・。全体的にコメディっぽいところに、コメディっぽいBGMが流れるのだが、それが妙に安っぽい。その上、ロボットの登場でターミネーターの音楽って・・・。使うのはいいけど、笑いにしてくれないと。

    そして、初日としてもカミすぎ。

    ・・・確かに、劇団メンバーの知り合いらしき人は、ツボって笑ってたんですけどねぇ。

    コメディは初めてということなのだが、過去の作品は、ちょっと面白そうだったから気にはなる劇団ではある。
    なんか4人のメンバーでガンバっている感はひしひしと感じた。

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