満足度★★★
体感時間は短め
頭をうって以来、判断を求められるような状況になるとどちらにすべきか問う声が脳内に響く(どころかDr.シナプスと名乗る男まで見えてしまう)ようになった主人公の物語。
脚本が仕上がってから10日ほどしか稽古期間がなかったとのことで、観ていてちょっとヒヤリとするような部分もありつつ、しかし露骨なミスなしに見せるのは、普段お笑いライブでの即興的な演技で鍛えられているメンバーが多いからか?
そのフォローの巧みさ、あるいはハプニングへの臨機応変な対応は、多少パターンは異なるが YANKEE STADIUM 20XX とも通ずるような。
また、お笑いライブと言えば、プロローグは状況のみ決まっていて役の名前から与えられる課題やその回答まで即興というコント風で、ここのライブ感によって「ツカミはオッケー」な感じ。
ただ、この後、主人公が頭をうって本筋に入るまでまだしばらくあるので全体のバランスとしてはアタマでっかち気味かも?
そうして結局主人公が沖縄での自転車レースに出場することになり、ここでやっと疑問氷解。タイトル等からこの春先に多かった脳内あるいはココロの内部系?と思いつつも、チラシのイラストは自転車レースっぽくて「???」状態だったのですよ。
で、ここでのライバルコンビを演ずるのが ATT メンバーで、お得意のユニークなアクションを見せる度に客席が「お~」みたいにどよめくのが愉快っちゅうか、ファンとして快感、みたいな。(もしかして優越感か?(爆))
そんなこんなもあって、前説での予告通りの約125分、楽しさによって「アッと言う間」まではいかないにしても体感時間はそんなにないのでありました。