満足度★★★★
女性ストーカーの方がよっぽどコワい
妻子ある会社員が、出会い系掲示板で知り合った相手に携帯番号を伝えたところ、数時間で25回もコールして留守電のワクいっぱいの20件もメッセージを残すという偏執的な女性で…という五十嵐貴久原作(未読)のサイコホラーの舞台化。三池崇史監督で映画化された村上龍の「オーディション」(映画を観てから原作を読んだ)もそうだったように、オトコの側からすると女性ストーカーの方がよっぽどコワい。非力であるがゆえに相手の自由を奪ってから「処理する」んだもの…。
観終えた翌日に原作をパラパラと拾い読みしたら(若干の省略はあろうけれどが)かなり忠実な様子ながら、時系列的に並んでいる原作に対してこちらは主人公が刑事から被害に遭った友人の状況を告げられるところから始まり、そこまでは回想として挟み込む構成。その「友人の状況」がショッキングなので十分に「ツカミはオッケー」。
また、音の使い方が絶妙で、「リカのテーマ」的に使われる音楽は回転が微妙にズレている上に傷の入ったアナログレコードのように同じ部分が何回か繰り返されてから先へ進む部分まであるという凝りよう。これで不安感をより強めるシカケ。
ドアスコープを覗くとそこにリカがいるシーンは、「ドーン」という音と共に下手後方壁(紗幕)の奥にリカの姿が浮かび上がる(←某二人芝居のラストを連想)という演出で、これも「音の力」が大きいし。
さらに、携帯で話している相手の声がもれて聞こえる表現も完全には聞き取れないものの相手の話す調子はわかるという音量なのがリアル。
黒一色の装置も含めて、この会場の特質を活かしたツクリになっていたのは、プロデューサーがここの支配人だからか?
満足度★
ヒドイ。。。エグイ。。。
何よりも主役男性がセリフ噛み過ぎ!!!!
ちょっと我慢の限界を超えるレベル。
8割がた噛んでた。。。。(ほぼ全セリフ)しかも楽日前日なのに…
中心人物が噛むので、周りも引きずられて噛みまくり。
あれが実力なら、あの人は役者辞めたほうがいいです。
練習不足ならなおさら舞台に立つ資格無し!
内容について。
怖さとエグさは違います。
そういう意味でひたすらエグいです。
内容的にも救いはどこにもありません。
音でビックリさせたり、グロをストレートに見せて怖がらせるのは安易でチープで好きじゃないす。
観劇後は不快なモノでずっしりお腹いっぱいで食欲が失せました。