刻め、我が肌ニ君ノ息吹ヲ 公演情報 刻め、我が肌ニ君ノ息吹ヲ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    初々しい「白夜」・熟練の「紅蓮」
    ヒロイン・静の独白に「恋の話だ」というフレーズが度々出てくる通り、4月に上演されたASSHによるオリジナル版と比べて「恋の話」に特化してシンプルかつストレートに生まれ変わった感じ。
    そのシンプルさから観ている最中にオリジナルを刈り込んだのかと思って終演後に確かめたら実は逆に15分ほど長くなっていたというのも面白い。
    一番の目当てであった鎌田奈津美は、これが2度目の舞台出演とのことながら落ち着いたイイ演技で、終盤の「何で私全部忘れちゃうんだろう」という台詞では切なさもたっぷり表現して見事…って、これは贔屓目か?(爆)
    若々しい、あるいは初々しい「白夜」チーム(=設定年齢に近い配役と言えるか?)に対して「紅蓮」チームは熟練したメンバーというオモムキで安定しており落ち着いて観ることができる。
    「白夜」では舞台が狭い分、窮屈で不自由そうに見えた冒頭の8人での立ち回りもスピード感をもって演じており、そんなところはさすが。
    舞台が狭いと言えば、装置も祠を下手に据える形でオリジナル版のものをトリミングしており、「その者…」という文が彫られているのは洞窟の壁ではなく(そもそもこちらには洞窟がない)祠の側壁という工夫もこらされていて、なるほど、と…。
    そんなこんなを踏まえれば、ツウ好みのASSH版、万人向けのami/KEN版といったところか?

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