満足度★★★
10年の歳月の必要性は?
十年前に起こった飛行機墜落事故で妻を亡くしたが自分は生き残り、亡き妻の弟を事故の傷跡が残る現場に連れて行き、そこであったこと、大切な人を思い出す物語かな。
決して明るいお芝居ではなく、また静かな会話劇で進んでいく場面が多いですが、引き込まれました。
まあ、森の中の設定のようなのに、壁を何事もなく普通に背もたれなどに使ってたりしたのはちょっと気になりましたが。
(何故に10年経ってと言うのも説明がなく、ちょっと気にはなりましたが)
満足度★★★★★
終盤が特に好き
10年前の飛行機事故で亡くなった女性の夫と弟、友人たち、映画監督にロケではぐれた女優などがその現場近辺を訪れるが、皆方向を誤ってさまよううちに合流して…な物語。
舞台が山中ということもあり比較的静かに進行する中での会話から故人の弟が姉の死は自分のせいだと自分を責め続けていることや遺体がまだ現場に残っているらしいことなどが明かされ、そして迎える終盤が特に好き。
弟「誰が自分を粗末にするんだよ」
作家志望(姉の友人)「あなたよ。だから針を刺したのよ」
なんてやりとりにキューン。
しかも、内容に心を奪われていたところに「釘…」とボソッとしたツッコミが入るのが上手い。
また、事故現場に自分を埋めて欲しいと夫に頼んだ故人やそれを受け入れた夫の真意が弟を慮ってのことというのが何とも優しくて、こういうの、弱いんだよなぁ。
さらに遭難事件(?)を調べていた刑事からも「君のせいじゃない」と諭され、「5回まわって方向を定めて」(←姉が進むべき方向を見失った時に実践していた方法)歩きだす弟、という幕切れもイイ。
満足度★★★★
須貝英、新ユニット旗揚げ公演の成功!
人気劇団から中心的役者を集め、生きのいい若手俳優を加えて、メンバーを見ただけでわくわくする座組。それだけにそれぞれに見せ場を作ろうとして話が散漫にならないかと心配したのだが、余計な心配だった。作者はしっかりと描きたいテーマを持ち、そのメインのストーリーの元にけれん味のない作りだった。
残念だったのは須貝英の出番が少なかったこと。佐藤佐吉最優秀主演男優賞を獲得してから初の舞台だったが、やはり演技に味がある。もっともっと見たかった。もちろん、西川、玉置、村上らも自分たちの劇団では見せないシリアスな演技ぶりでこれまた素敵だった。
ちなみに、私が観た回は、制作の方が非常にていねいで会場前から非常に気持ちよく観ることが出来たということも付け加えておく。
満足度★★★★
凄く良かった
役者さんの個性も良いし、細かい動きとか、表情とか、間とか・・・ 凄く良かった。 役者さんみんな良かったよ。 さりげない笑いもいっぱいあって、でもシリアスで・・・ いいお芝居を魅せてもらいました。