満足度★★★
カラフルでモノクロ
前半、カラフルだなあと思い観ながら、また、この部分は夢オチかなと思っていたら、前半は全部夢オチでした(笑)
後半、夢(妄想か)だったのがわかった後の色のなさというか、モノクロ的な色での主人公の心情の表し方はお見事でした。
まあ、ちょっと主人公自体の心情が、内に向きすぎな感じは受けましたが。
後、物語的にはもう少し盛り上がりが欲しかったかな。
しかし、舞台のセット上致し方ないとはいえ、客席から振り向いて見上げる体勢をとる必要があるようにしての場面はないほうがよかったと思う。
(上手側の上手側はそれでも見えなかったのでは?)
満足度★★★
今後に期待させる旗揚げ公演!
道路拡張のため取り壊される運命のアパートに住む大学4年生の物語。
やりたいことがたくさんあり、何でも出来るはずなのに、何もかもうまくいかないというこの世代によくある悩みを夢と現実を織り交ぜて見事に表現している。
ストーリーは平凡だが、会話が面白く、それぞれの心のひだがていねいに描写されている。主人公を演じた大石憲は、ナイーブで傷つきやすい青年を好演。
満足度★★★
確かに「あぶく」・・・・物足りない
実質的旗揚げ公演。パンフにある浮世企画代表の今城さんの言葉によれば「小劇場なんて気持ち悪いほど狭い世界で動いていて、しかもそれをよしとする風潮がありますが、それはあまりにも勿体ない」ということで、「違う表現をしている人たちが、お互いの違いを超えて、あるいは面白さとして持ち寄って、一つの時間・空間を作る場」を持とうと、一石を投じたらしい。
有意義な企画だと思います。
今回の作品に限って言えば、特段目新しさは感じられず、学生演劇で出てきてもおかしくない平凡な作品だと思いました。自分が観ていたころの東大のサークル演劇にはこういう傾向のものもあったし、大学生なら「よくまとまっているな」と感心したでしょうが、ロードショー1本分よりちょいと高い観劇料金を払ってまで観たい作品とは思えなかった。
2回目以降、好きな俳優が出れば観に行くかもしれませんが物足りなさは否めませんでした。題名どおり「あぶく」のように淡い印象。