あぶく 公演情報 あぶく」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    カラフルでモノクロ
    前半、カラフルだなあと思い観ながら、また、この部分は夢オチかなと思っていたら、前半は全部夢オチでした(笑)
    後半、夢(妄想か)だったのがわかった後の色のなさというか、モノクロ的な色での主人公の心情の表し方はお見事でした。
    まあ、ちょっと主人公自体の心情が、内に向きすぎな感じは受けましたが。
    後、物語的にはもう少し盛り上がりが欲しかったかな。

    しかし、舞台のセット上致し方ないとはいえ、客席から振り向いて見上げる体勢をとる必要があるようにしての場面はないほうがよかったと思う。
    (上手側の上手側はそれでも見えなかったのでは?)

  • 満足度★★★

    もう少し
    物語に起伏というか、盛り上がりが欲しかったように思います。
    でも役者の方のレベルが高く、飽きることなく見れました。

    ネタバレBOX

    以前一人芝居を拝見した大石さんの演技が、人間関係に関して薄っぺらいところとか、なんていうか虚無感(?)のようなものが伝わってきてよかったです。
    また今回は衣装に注目してみてみました。というのも、こちらも以前拝見した「リチャード・イーター」で、衣装をされていた浅利さんが出られるということで、きっとまた衣装に仕掛けのようなものがあるに違いないと思っていたからです。
    実際主人公の見ていた夢の中では登場人物がみなあぶくのようなものを身につけていて、夢が覚めるとそれがなくなっていました。また美術もそれに応じて変化して夢と現実の境をわかりやすくしていたように思います。


    が、主人公の中でどのシーンが夢だったかを明言しないので彼の中で夢の出来事をどう処理しているかがわかりづらかったと思います。
    後はやはり登場人物に感情の盛り上がりがもう少し欲しかったです。
  • 満足度★★★

    今後に期待させる旗揚げ公演!
     道路拡張のため取り壊される運命のアパートに住む大学4年生の物語。

     やりたいことがたくさんあり、何でも出来るはずなのに、何もかもうまくいかないというこの世代によくある悩みを夢と現実を織り交ぜて見事に表現している。

     ストーリーは平凡だが、会話が面白く、それぞれの心のひだがていねいに描写されている。主人公を演じた大石憲は、ナイーブで傷つきやすい青年を好演。

  • 満足度★★★

    確かに「あぶく」・・・・物足りない
    実質的旗揚げ公演。パンフにある浮世企画代表の今城さんの言葉によれば「小劇場なんて気持ち悪いほど狭い世界で動いていて、しかもそれをよしとする風潮がありますが、それはあまりにも勿体ない」ということで、「違う表現をしている人たちが、お互いの違いを超えて、あるいは面白さとして持ち寄って、一つの時間・空間を作る場」を持とうと、一石を投じたらしい。
    有意義な企画だと思います。
    今回の作品に限って言えば、特段目新しさは感じられず、学生演劇で出てきてもおかしくない平凡な作品だと思いました。自分が観ていたころの東大のサークル演劇にはこういう傾向のものもあったし、大学生なら「よくまとまっているな」と感心したでしょうが、ロードショー1本分よりちょいと高い観劇料金を払ってまで観たい作品とは思えなかった。
    2回目以降、好きな俳優が出れば観に行くかもしれませんが物足りなさは否めませんでした。題名どおり「あぶく」のように淡い印象。

    ネタバレBOX

    男女7人+αの物語。あぶく=うたかたの夢ということか。就活中の大学生が中心なので、リアルな会話が続き、学生演劇を観ているようだった。
    ストーリーを話してしまうとあんまりなのでやめておきます。
    主人公の男の子の夢の中の話が交錯している以外、等身大の青春物語
    なので、言っている内容は「それがどうしたの?よくある話だよね」と思って
    しまう。飲み会の場面などもまるで素のようでこれを「ナチュラル」と褒めるべきなのか?戸惑う。
    今城の演じる市の職員大川は早口の長いセリフをつっかえて滑舌が悪いので面白さが半減する。早口なら、黒柳徹子や横山道代、野際陽子のように一気にまくしたてないと意味がない。浅利ねこの萌え系アイドル水嶋祐里がガールフレンドとして夢に出てくるが、夢と気づかないほど、一同に馴染んで存在しているので騙される。
    浅利は本拠地の銀石同様、衣装も担当し、網のようなモチーフがみんなの服に付いているのは「あぶく」を表現しているのか。
    この一座で唯一救いに感じたのは小笠原佳秀の演じる先輩・巽(たつみ)
    。会社では若造でまだたぶん重用されていないであろう男が、大学の後輩
    の前では精一杯カッコをつけ、偉そうに説教したり、見下したようないやみを言う。そのくせ小心者で蜘蛛に逃げ惑い、足をくじいてしまう。「こういう男、いるよなー」と思わせる存在感があって面白かった。酒を飲んで語る表情など若手と比べ一日の長がある。
    友情出演とも言える電動夏子安置システムの岩田裕耳が諸注意の長~い前説、電話での佐山の上司の声、その上司で祐里の彼氏(これも幻影らしいが)を演じ、短い出番ながらきっちりと印象を残す。
    自分がすわった2列目の右角の席は0.5人分のスペースしかなく、100分間、右半身が浮いた「すわり案山子」状態で観劇するのは辛かった。中ほどは比較的席の間が空いて余裕があり、座布団の置き方に配慮がほしかった。

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