もうなにもしたくない 公演情報 もうなにもしたくない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-3件 / 3件中
  • わたしは
    夕方の
    少しのじかんだけだったのですが

    役者は
    たいへんだよなあと

  • 満足度★★★★★

    【速報】CASTAYA PROJECTや芸劇のサンプルを観て笑える人は必見!!
    CASTAYAさんと松井周さんには、「それは違うなぁ〜。」と叱られるかもしれませんが...。(笑)
    鉄割アルバトロスケットとどっちを観に行くか、時間ギリギリまで悩んだのですが、タイタニックゴジラを選んだ自分の嗅覚に神の降臨!(爆)
    内容に関しては、本介さんとkoideの観てきた!を是非ご参照下さい。
    もう少し詳しく書きたいのですが、取り急ぎの速報とさせて頂きます。
    投稿タイトルとai-ou!吉川の観劇志向に興味がある方は明日の最終日は、観逃すと後悔すると思います。
    明日夜の予定を変更しつつ、明日日中にやらなきゃならない仕事をどうにか早く終わらせて、如何に午後のなるだけ早い時間帯に駆けつけらるか、そこが今最大の課題です。

  • たいへんだなあと思った
     電波少年か、あるいは、リアルタイム・無編集の「かえれま10」だなあと思った。
     ただし、緻密に稽古は積んでいるらしいし、実際つんでいるのだろう。
     生かされているかどうかは、ちょっと疑問だったが、彼らがガチだったという事は知っておいて損ではない。ふざけ半分で何もしていないわけではないし、その証拠に、セットが異様に凝っている。
     それらを含め、たいへんだなあとおもった。

    ネタバレBOX

     どういう公演かというと、10時間くらい、3人の役者が舞台上に居て、ずっといらいらしている、というかんじだ。
     脚本はないようだ。設定も、とりあえずありのままの三人(無論、策は練っているので、「素」か「演技」かは分からないが)という感じらしい。
     場所は、早稲田大学の稽古場を、けっこうな忠実度で模した空間(美術にはかなり力を入れている)。
     後方にときどきスライドで文字が出て、おそらく演出で主宰の高木健(ろりえなどでおなじみの役者)が文字を照射している。それは演出からの指示(なのか?)であったり、現状にたいするツッコミであったり、いろいろだ。
     観客席は入退場自由で、ケータイ電話だけ電源を切れ、という感じだった。
     僕は1時間ほどしか見なかったが、二時間半ごとに音楽が鳴って、休憩というか、リフレッシュタイムに入るみたいだ。
     そして役者は二日目の時点でほぼ限界だった。聞けば、かなりハードな稽古場だったらしく、精神的に追い詰められていくような現場だったらしい。そんな役者が、この時点で役20時間、舞台上に、何のよりどころも無く、観客に存在をさらしているという。後ろの照射される文字は「あと29時間」の文字が。
     ポツドールがかつて「セミドキュメント」という手法で舞台上に役者を追い詰めた、という話を聞いているが、今回のこれはその手法を、もう一歩、間違った方向に推し進めた印象。

     こういうやり口の演劇は、今はきっとバカにされるだろうとも思うが、それは今の演劇をやる環境(チケットを買って劇場に観客が足を運ぶ)にこの形式が合ってないだけで、今後大いに発展する可能性がある。
     とはいえ、馬鹿にされるだろうし、実際僕も、こいつらはばかだと思った。なんてばか者なのだ。何が悲しくて、10時間も舞台上に居なければならないのだ。
     採算だって合わないだろうし、そもそもあのチラシは何だ。宣伝のやり方も、公演のやり口も、非合理的この上ない。
     そのうえ、やっている事は、かなり過酷だ。そしておそらくこの形式の都合上、たとえ観客が誰一人居なくても三人は舞台上で演技せざるを得ない。

     こんなばかばかしいことが、あるかってんだと思いつつ、そんなばかを目の当たりにしたのは私にとって大きな喜びでもあった。とにかく、この公演を考えた奴を含め全員ばかなのだ。

     そしてここから私も、考えなくてはならない。演劇の形式についてだ。いい加減私たちは「お客さんにチケットを買ってもらって劇場に時間通りに来てもらう」という事に疑問を持つべきなのではないか? 「脚本通りにしゃべる役者たち」にたいして、形式から考え直してみるべきなのではないか?

     今回、これらの疑問に対して、あまりにばか正直に立ち向かってしまって自爆してしまってる気がするんだけれど、この失敗作(これはほめ言葉である)に対して、ばーかばーかと笑ったり無視したり無かった事にするんではなくて、かれらのばか正直なアレを、けっこう真正面から受け止めてみることが、わりと必要なのではないかと思ったりなんだりだ。

     とはいえ、絶対にこういう公演に関わりたくないと思ったし、絶対に真似はしたくないなあと思ったりだ。

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