満足度★★★★
Cコース
2週前に観たA・Bコースが「蔵出し」だったのに対してこちらは書き下ろしが中心の3編で80分。
「潜入記者 今井シリーズ (オレオレ詐欺・超能力詐欺)」は連作ショートコント。
テンポは非常に良いが、ネタがネタだけに2話が同工異曲なのがちょっと残念。ベースは同じでも仕上がりが異なっていたBコースの「新妻さん・夫婦さん」と比べてしまうからなおさらかも。
続いての「5分間の物語 ~残り5分の人生~」はキッチリ5分間のドラマ4話のオムニバス。
連作ではなく各話は独立しているものの、「5分間にもいろんなドラマがある」なんて台詞も出てくる第4話が全体をしめくくるようなカタチになっているのが上手いし、孫娘に「6時ちょうどは何の時間?」と問われた時計職人の回答も優しくてイイ。
なお、第1話はこれで4日連続となる友だちに関する部分があり、第2話の人情、第3話の親子ネタにもホロリ。
ラストの中篇「天気と戦う女」は某劇団員の体験がベースという雨女の奮戦記で、6Cには珍しいコメディ。
「雨女って大変だねぇ」「あぁ、ワカるぅ」レベルから始まり、次第にそれがエスカレートして「そう来ますか…」を経て「んなアホな!(笑)」まで行ってしまうのが楽しい。
「雨を欺く」ために待ち合わせ場所を直前まで相手にも伝えないとか、自分のいる場所に降らせないために周囲に雨男・雨女を集めるとか、よくもまぁそんな発想ができること!
満足度★★★★
面白かった
Cコース。
1本目は、若手芸人のコントに負けているような・・・・。ちょっと期待はずれ。
2本目は、6Cらしさがでていて、たった5分間の中に人生が詰め込まれていた。
3本目は、椎名さんのパワフルな動きがよかった~。この女優さん、いつも張り切っていて、楽しんでいる演技が見ていて伝わってくる。観ていて元気をもらえるのがいい。
満足度★★★★
Bコースっっ!!!
ショートコント「新妻さん、夫婦さん」に連作短編集「取調室A・B・C ~犬と向日葵と秘密基地の話~」を組み合わせた75分。
「新妻さん…」はまさにインパクト命のショートコントながら、「新妻さん」の夫の名前はダイレクトに「スキオ」さんではなく「好夫と書いてヨシオと読むんです!」の方が良かったような気も…
「取調室…」はAとBがコメディでCがハートウォーミングという構成なのでCでは「どこで落とすんだ?」な戸惑いアリ(爆)。
が、少年の父に事情聴取する婦警も母親であり、という設定が巧みで、ラストには往年の山田太一作品などに通ずるものを感じる。
満足度★★★★
Aコースっっ!!!
映画『パニック4rooms』の原案でライトな謎解き系「3人の男とひとりの女」、前回公演『テンリロインディアン』の原案的な「渋谷警察24時ころ」、ラジオドラマを元にイベントでの上演用にリライトしたハートウォーミング系「Re:」の3本で70分。
「3人の…」は自殺をほのめかす携帯メールに慌てて彼女の部屋に駆けつけた3人の男たちが中心で、しかし3人の相手の名前は違っている上に大家が告げた借主の名前はまた別で…というツカミはオッケー、さらに後半の謎解きパートもテンポ良く、短編ならではのキレの良さアリ。映画版はどんなだったんだろう?
「渋谷…」は『テンリロ…』を観ていた身として「なるほど、この設定にいろいろ付け加えてああいう風に仕上がったのね」と大いに納得。
「Re:」は当日パンフにあった「元はラジオドラマの脚本で」という部分をすっかり忘れて観ており、主人公グループにとって未知の相手であるメールの送信主の表現方法を「小説など文字情報であれば簡単なのに、それをよくこういうカタチで舞台に上げたなぁ」と感心。また、親子ネタに弱い身として、ラストにはホロリ。
満足度★★★
いい時間でした
稽古場で見せるという試みは、なんだかとても素敵な気がする。芝居を見ることに、敷居の高さを感じる人たちに、普段着でいいんですよと呼びかけているようにも思う。
たまたまだろうか、行った回には子供連れのお母さんたちがいて、そういう客層の広さをまた素敵に感じる。小さな会場だから可能なことのようにも思う。
テンリロ・インディアンを見たので、その試作品というのが気になりAコース。
あえて星3つ。
それ以上は、秋の長編のためにとっておきたい。
満足度★★★
観劇メモ
A,B,C と観劇。
この劇団がどんなテイストの芝居をやっているか、とてもよくわかる内容でした。
いろいろなアプローチで出してくる劇団もあるが、この劇団があくまで漫才のような掛け合いが命。
全部見たあとで言っちゃうと、全体的に似た作品ばかりで、ちょっとマンネリ感を感じました。
もう少し、それぞれ味付けの異なるものをみたかったな。
しかししかし、天気と戦う女は秀逸でした。
最近芝居を連続して見過ぎているせいか全体的に満足感が低くなりつつある自分だけれど。
久々に見て良かったと、素直に思える作品でした。
ネタばれに、各編の感想書いてみます。