満足度★★★
ケラに通ずるセンス
タイトル通りシュール…なんて書き出しを用意していたら、確かにシュールではあるけれど、タイトルから予測していた想定の範囲内にとどまっており、むしろすっトボけた会話のズレ具合や壮大なホラ話に発展するというケラリーノ・サンドロヴィッチに通ずるセンスの印象が上回っており…。
で、終演後に降りてきた主宰はナイロン100℃のTシャツを着ていて「あ~、やっぱりぃ!」みたいな。(笑)
また、冒頭の「スポットライトを浴びない側」であるという独白をする主人公が中央のスポットライトから外れた上手に立っており「暗転中の板付き位置を間違えたわけではありません」とか舞台上に落ちた紙を拾って「舞台中央を示すものでしょうか、いやそうではありません」とか言うメタフィクション系あるいは楽屋落ち気味の台詞も楽しいし、オープニングクレジット映像の終わりのイカだらけの画像でスクリーンを下半分だけにして生の演技と組み合わせてイカの大漁シーンを見せるアイデアもナイス。
あと、ヒロイン・スルメの無表情っぽい台詞回しには前日マチネに観た作品を連想。
満足度★★★
空回り?
役者さんは頑張っているし、
ところどころ面白そうだな、とも
話自体思えるんですけど、
この演劇の世界観を構築し切れず
中途半端になって
熱意のベクトルが分散しちゃっている気が・・・