満足度★★★★
地元のバーで飲んでる感覚で。
というか、そもそも公演会場が三軒茶屋のカフェバーなので、全くもって「地元のバーで1杯引っ掛けてたら、隣の席で2人芝居が始まった」という状況そのものになっているワケです。
いわゆる現代芝居を観慣れてしまった人には物足りないし、あるいは酷評するかもしれません。でもでも、演劇を全く観てないけど抵抗がある人や、対面式の舞台に抵抗がある人にはもってこいの内容です。
お芝居は全部で10ネタほどあり、毎回出演者が入れ替わり立ち替わり、そして舞台となる場所も窓辺だったり、トイレの近くだったり、ベランダではじまったりしてて、小さなワクワク感が子気味良く続いていきます。爆笑あり、悲劇あり、何でも少しずつだけネタ見せする、まさに「おやつサイズ」のお芝居。
公演が始まるときには、堂主が「じゃぁ次は○○さんと○○さんがお芝居しまーす、場所はこっちの席ですよー」と、ゆるーい感じで案内するので、観客(というより飲んでるお客さん?)が、わくわくしながらそのスペースを空けて、その周りにぞろぞろ集まる感じがとても面白かったでです。
じっくり小劇場でやるばっかりじゃなくて、こうした小物があると演劇の裾野が増えると思いました。
で、投稿タイトルに書いたとおり、公演当日はお友達と1杯引っ掛けながら、ゆるゆると楽しませて頂きました。
場所の魅力
緩い空気感で小さな物語だったりシーンだったりを取り混ぜたお得感。なによりa-bridgeという場所が凄くて三軒茶屋では普通あり得ないような風景がいくつも見られるこの場所を生かした芝居が印象に残ります。