コンプレックスドラゴンズ 公演情報 コンプレックスドラゴンズ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 会場 d-倉庫 は快適
    長崎からみにいった。
    このような 舞台が この世に存在することに ひたすら 驚いた。

    (・0・) 本当に びっくり した。 

  • 初 ジエン社。
    なんといっていいのだろうとずっと悩み今日になってしまいましたが。山手線の車内での互いの距離感、決して富士山が見える街を走る電車ではなく山手線の。近くにひとがいるな、あの人は具合悪そうだな、でも皆音楽ばっかり聴いてゲームばっかりして漫画ばっかり読んじゃってまったく人でなしだな、そうだよ爆弾が落ちるならあの、優先席なのに携帯いじってハチクロ読んでるリーマンに落ちるといいよね、なんて清き心で思う。そういう不健康な感じが面白かったと思う。
    個人的に9月のてあとろ50'新人公演に出演していた藤村和樹さんが出てきてびっくり。胡散臭い感じが良かったんじゃないでしょうか(←褒めてる)。あとアンケートにあった、不快に思う演出は何か、の問いが凄く細かくて面白かったです。☆はパッと数が浮かばないので付けてないだけです。

  • 満足度★★★★

    閉塞感の中にあるもの
    久々に観たがやはり面白かった。
    開演前から登場人物が舞台にいて動いているのは青年団と
    似ている。TVニュースで諸注意を流すなど洒落た演出だ。
    登場人物は各自、自己主張するばかりで会話は成立しない。
    何を言っても何を言われても互いに受け止めようとしないので、
    軋轢も生じないのである。
    極端なようだが、現代日本の縮図のようでもあり、じわじわと
    怖さが迫ってくる。
    難しい問題は避けて先送りし、目の前のことにだけ関ろうとする。
    無関心を装っても、他者の目や自分の立場を実はとても気にし
    ている。
    何とも言えない閉塞感のなかで他者との距離を取りながら
    必死に自発呼吸しようともがいているわれわれの姿を突きつ
    けられるような問題作だった。
    また、作者本介氏自身の演劇における疑問や焦燥感も感じられ、
    興味深い。

    ネタバレBOX

    傷害事件がおきても「身内以外にだれにも迷惑かけてないよね?」
    と確認し、出血多量の仲間を見ても「本人が大丈夫と言ってるから」
    と放置する。
    師匠の孔子先生の安否も何かあれば連絡が来ると楽観視。
    自分に関係あるかどうかだけで判断しようとする傾向は最近の若者
    によく見られる。
    企業が新卒の求人条件に判で押したように強調する「コミュニケーション
    能力に優れた人」、その対極にある人物を描いて興味深い。
    ミサイルが撃ち込まれた、戦争が起きているといっても他人事で、
    ろくにルールも知らないメンバーを集めて草野球の試合を開くこと
    のほうを優先する芸人たち。
    湾岸戦争が起きたとき、シミュレーションゲームを見ているようだと
    多くの識者がメディアで発言したことを思い出す。
    芸人アオガクの女装は、何をしていいかわからず捨て鉢になっている
    様子をよく表現している。彼がネタを披露しようとして孤独と挫折感
    に襲われる心象風景を照明で表現した場面が印象的だ。
    孔子先生がかなり面白そうな人物で登場しないだけに想像が膨らむ。
    以前の作品でも向こう岸にニート村ができている設定が出てきたが
    今回も向こう岸(東京)の話が出てきて、作者本介氏の作品の象徴に
    なっているのだろうか。
    アンケートの中に性、暴力描写、舞台での喫煙についてや、不快感を
    覚える表現への設問があり、制作側が具体的な質問を観客に投げ
    かけるのが珍しく、有意義な試みだと思う。
    ちなみに、私は今回、舞台で役者が喫煙した場面の直後、咳が出て
    焦ってしまった。席が離れていても、密室では気管支が敏感に反応
    してしまう体質なので辛かった。
  • 満足度★★★★

    おぉ
    これは面白かったです。前作は好きではなかったのですが、今回はじっくりと聴きいってしまいました。

  • 満足度★★★★★

    以前と違う?
    意外にいいぞ。いっちゃてるかんじの役者はおもしろいです。

  • 満足度★★★★★

    胸を射抜かれ
    わかりにくい設定、シュールな展開のジエン社。
    前々から好きなとこだけど
    今回は特に
    評価が両極端に分かれる美味しそうな匂い。

    不覚にも笑って、不覚にも泣いた。

    慌てて行ってよかったー!

    ネタバレBOX

    いつもお客こない、評価微妙だったジエン社。
    いつもシュールなセンスだけで乗り切ろうとしてたジエン社。

    いつもコメント残し辛い、好きなんだけど誉め辛いジエン社。

    なんとなく近づいてはいけないような気がするジエン社。

    それが・・・。

    すげえ面白かったです。

    やられた。本当にやられた。射抜かれた。

    なに?私の頭が狂ったの?

    でも本当にやられたんだけど。
    芝居観て泣くって無いですよフツー。

    多くの人が見てないのが悔しくもあり
    嬉しくもあり。

    若い人や掘り出し物みたいな役者さんばかり揃えて
    それをどうやってあれだけの演出つけたんだ?
    すっとぼけた台詞をさらっと言えてる。
    なんであんなに自然なんだ?
    若いからか???
  • 満足度★★★

    独特の世界
    お笑いの世界を描きながら、明るい舞台ではない。
    日常と非日常を隣あわせに描き、独特の世界を展開する。その空気感が面白い。

    芸人それぞれの個性がしっかりと描かれ、破天荒な生き方をする芸人たちを見事に描いている。

    ネタバレBOX

    お笑いの世界と、戦争という組み合わせが面白い。
    たとえ、爆弾が落ちようと、この世が終わる直前まで、自分たちの生き方を変えないであろう面々、ある意味素敵だと思った。
  • 満足度

    d-倉庫の無駄使い
    誠に申し訳ないですが「つまらない」とか「面白い」とか何も感じませんでした。
    人生で初めて眠くなった芝居です。

  • いままででベスト
    いままで観たジエン社の芝居の中でいちばん面白かった。
    個人的にかなりコンディション悪い中での観劇だったのですが、一回も眠くなる瞬間がなかった。
    よかったです。

    ネタバレBOX

    笑岡が、あれ演出なのか体勢が辛すぎた結果のたまたまなのだかわかりませんが、
    事務所からひとりまたひとりと去っていく中、

    ぱたり

    とソファーから腕が落ちた、その影が床に映ったのが見えた瞬間、
    なんだか泣きそうになってしまいました。
    ジエン社で涙腺がゆるむと思わなかった。
  • 満足度★★★★★

    ダメ人間パラダイスへようこそ。
    社会性に乏しく、人との会話が長続きしない。
    基本、なげやり。わがまま。身勝手。恐ろしいほどマイペース。奇妙、奇天烈、ダメ人間。そんな風に一般的にカテゴライズされてしまうような、しかしながら強烈な個性やらエネルギーやらを放出しているひとたちばかりがそれぞれ、何やらぼそぼそとやっているようです。
    ふわふわしてますね。失うものなど何もないからでしょうか。あまり危機感もないようです。
    でも、これが何だか妙にしっくり来るんです。そして、好き勝手に振舞えた時に集団として成立してしまう不条理さが現代っぽくもあり、超現実的でもあり、いわゆる”夢と現実を混同しがちな若者”的なさじ加減が絶妙です。
    後半、ある出来事をきっかけに全体がゆるやかな狂気となってじわじわと上昇していく様は凄まじいですが、お腹が空いたのでコンビ二にお弁当を買いに行く時のようなフットワークの軽さで観劇しても全然大丈夫です。

    ネタバレBOX

    80年代に一世を風靡出来なかった芸人、孔子大先生の弟子たちは師匠の事務所に入りびたりだらだらと、非生産的に過ごしている。
    大先生は沖縄に仕事に行っていて、テレビのニュースによると、何でも沖縄にミサイルが打ち落とされたらしい。先生の安否はわからない。
    弟子たちは、明日予定されている草野球をするか否か考えるが、何分、やる気がないひとたちなので、議論することも、先生の安否を心配することに対してもだんだん”やる気”をなくしていく。
    もちろんヒトの話に耳を傾けることに対しても”やる気”がないのでどうしても話が一方通行になるが、そこを何とかしようとする”やる気”もない。
    それではコミュニケーションとして成立しないだろう。と本来ならば突っ込みを入れるところなのだが、”やる気”がないことだけは弟子たちに共通しているためか、一定の秩序は保たれているのである。

    先生が死んだらどう思う?と聞かれて「ワーと思う」と答えるアラタの俗っぽさ。川でナンパされてきたメカルの腐女子っぷり。事務所の雑務を何なくこなす、事務所の近くにコンビニしかなく、酒を買うしかなく、アル中になるしかなかった。と言い訳する女、コマキリ。孔子大先生のゴーストライターを務めるサンサンに至っては、弟子の中では一番まともな人間に見えてきたりしてくる始末なのだ。そして、リアルというよりも、ナチュラルという言葉の方がしっくりと来るような空気感が時間を追うごとに漂いはじめ、ほのぼのとした気持ちにもなり、時折笑ってしまったりもするのだが、しかし後ほど冷静に事を追っていくとやっぱり何かがおかしいのである。その何ともいえないぼんやりとした違和感にも似たおかしさは、舞台に何かが存在していることへの異常さに対し、どれだけ親身になれるか、というジエン社の精神論的な部分が反映されているように思えるのだ。そして論理的な側面だけで捉えるだけではなく、舞台に存在する異常さ(=おかしさ)を、お笑い芸人のおかしさとトンチのように掛け合わせ、ステージ上で結果を出すおかしさは、オカシすぎてブラボーとしか言いようがない。

    とどのつまり、孔子大先生の事務所だけが行き場の無い人間たちの、心のよりどころになっているやるせなさと、事務所にいたら辛うじて生活できる安直さに苛まれながら、感傷的になることも、社会のせいや自分のせいにすることにすら”やる気”をなくした人たちの、虚空にうたうレクイエムが心の奥にずっしりと響く。
  • 満足度★★★★★

    とりあえず見に行け。
    強い演劇だった。

    すごすぎて、笑える。美人さんも出ているが、その美しさを全部食いつぶす不審人物の役柄に、泣けた。

    あと、会場がすごく快適でした。いまからでも絶対見に行くべき。

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