満足度★★★★
やはり鵜山さんの演出は好きと思わされた
以前息子が面白かったと言っていたので、ふらっと行ってみることにしました。
どうも、私は、井上さんのこの音楽劇スタイルがちょっと苦手で、と言うのも、何だか観ていて気恥ずかしさがあるからなのですが、今回は様子が違って、楽しく感じられ、どうしてかと思ったら、演出が、鵜山さんだったのです。
栗山さんの演出とどう違うか考えてみたら、役者さん達が、お互いを見ながら役の人物として歌っているのに気付きました。栗山さんだと、役者さん達、皆さん、客席に向けて歌うから、こっちも目線を逸らしたくなるのかなと感じました。
吉野作造は知っていましたが、吉野信次のことは不勉強で全く未知の人でしたが、二人のエピソードを、万国共通の兄妹関係に視点を置いて、描かれた作品だったので、充分楽しめて、何だか幸せな気分になれる心地良い舞台でした。
脇の役者陣の好演も、観ていて実に痛快でした。
満足度★★★
なんとなくアウェー感アリ
政治学者吉野作造、政治家吉野信次の兄弟それに彼らの妻を中心とした(その4人が固定、あとのいろんな役は2人の役者が兼任)二幕五場、その構成ゆえ、第一幕(三場)が100分、第二幕(二場)が70分とアンバランス…。
しかも樋口一葉、太宰治、吉良上野介などと違ってあまり馴染みのない人物だけになんとなくアウェー感アリ。
また、第一場は作造31歳、信次21歳という設定で、大鷹明良が21歳の役を演ずるというのは芝居のウソとはいえいささかムリが…(笑)
満足度★★★★
なぜ?と問いかけ考える
まるで小説のような兄弟のお話し。
彼らが闘わす議論の中で、真に大切なこととは何かを
改めて自らに問う自分の気持ちに行き当たります。
キャストの妙、音楽の楽しさ、そして演出のワザで見せる
3時間。
決して長くは感じません。
一緒に時代と時間を生きた気持ちです!