あの人の世界 公演情報 あの人の世界」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★

    難解か
    悪ふざけか。

  • 満足度★★★★

    物語ということ。
    (※舞台芸術アワード用の登録。本文は後から書きます)

  • 満足度★★★★

    みてきた
    頭が疲れた。いやたぶん意味があるのかないのか解らないセリフを拾いすぎてそれを頭の中で消化しよう消化と思ったけど、次は目で見せられ、衝撃を身体で感じてたら結局は疲労が起きたとゆー。



    物語は全てはわからなかった。
    アフタートークがあってよかった。



    深谷さんがキラキラしてて最後可哀相だった

    ホームレスドクターは舞台の中でも異質だった。
    一人だけ筋肉バカみたいな感じだった。


    上の世界の微妙な変化が心をすごい動かしてた



    尿には驚いた!あの場面で観客は楽になってたとおもえ

  • 満足度★★★★

    かっこいい。
    いちいちかっこよかったです。
    あの舞台、あの照明。音。衣装。

    ネタバレBOX

    ぶっとんでました。
    それもまたかっこよかったです。

    なんでしょう、楽しめた私は勝った!
    みたいな感じでしょうか。

    何に勝ったんだって感じですけど。
  • 091111
    観劇

  • 満足度★★★

    わけ分からん。でも、観てて意外とあきない。
    わけ分からん。でも、観てて意外とあきない。

    なんなんだろ、
    まさに松井さんの妄想、脳内映像を具現化したような舞台。

    ほぼストーリーはなし。これでも過去の作品よりは分かりやすいとか。
    分かりにくい舞台は観てるとスゲー疲れるが、
    これはほとんど疲れなし。
    公演時間も1時間50分くらいだが短く感じた。
    アフタートークで言ってたが
    松井さんは「自分では宝塚のような舞台を作ったつもり」だって
    どこが!

    出演者の中ではホームレスドクター役の
    古屋隆太さん面白かった。
    あと、無機質な舞台美術もかっこいい。

    誰しも持ってる妄想とか、見た夢とかを
    こうして具体化して、みんなの前で発表できるなんて
    ある意味、とても幸せなことかも。

  • 観ました
    カロリーの消費から観てきているのだけれど、その時から徐々に変態度は減ってきてて、その分ストイックさが増してきている感じ。何というか最近の個人的な嗜好として、一つ一つの作品だけで感じるより、流れを感じることに興味があって、サンプルはそういう流れのようなものをどこよりも強く感じるから観ているのだと思う。

  • 満足度★★★

    うーむ
    このレビューが書けないばっかりに、すべてが停滞してしまった。
    正直、この公演が「よかった」と云える人と意見交換してみたい。

    真正面から理解するものではないということはすぐに気付くが、
    興味があるもの、ないもの、好意的に受け止められるもの、
    嫌悪感を抱くもの、あらゆる融合と緩いつながり。

    目の前で起きていることを、ただ観ている分には支障がないが
    幕が下りたあとに、どんな気持ちを持ち合わせておけばいいのか
    いまだにわからない。否定的なのではなく、理解できないのだ。

  • なんだか懐かしい雰囲気
    なので「先鋭的」というより「現代的」、な印象。

    ネタバレBOX

    劇場に入り舞台美術を観てどの席に座るか悩んでいるときに、ふと、あれ、今日はペニノだっけ、
    という錯覚に囚われる。なんかね、舞台が二層構造+センターポールで三角形の白い下着がメインステージな、しかも覗き見感のあるセットだったから(笑)。

    で、ボイス・レコーダーに記録するとこなどが『ツイン・ピークス』っぽくもあって、
    なんだか脳内で小人たちがダンスしているイメージが喚起されたんだけど、
    そうか、それがマメ山田だったらペニノか、と繋がって安心してみたり。

    そして、相変わらずゾンビ感も漂うんだけど、
    舞台上で痙攣することにひたすら拘っていた松尾スズキの姿を思い出した。
    いや、ほんとは手塚夏子のダンスとか、スロウライター『クロウズ』での池田ヒロユキのゾンビとか、もっと新しいものでもいいんだけど。
    あ、野田秀樹の昔の落ち着きのない立ち方も、ゾンビっぽいといえばそうかも?

    あと、宗教画っぽいイメージもあって、なにか神をヒトカダのなかに降ろしてきてます、みたいな台詞廻しはやはり女(深谷由梨香)とか嫁(山崎ルキノ)が発する瞬間に威力を発揮していて、一方、上の男(古舘寛治)や上の女(石橋志保)はギリシャ神話的な下界への関与の仕方だなあ、みたいなことを思ったけど、これは懐かしさとは関係ないか。

    たぶん、
    寺山修司の戯曲を白井晃が演出して「猥雑感」を削ぎ、
    そこからさらにスタイリッシュを控えて、
    “ライトな変態風味”を添加する感じ?
    が懐かしさに繋がったような。
  • 満足度★★★★

    理解できていないのにヴィヴィド
    何層にもなった世界の空気を感じながら
    それぞれの層に浮かぶものが
    そのままの風情でとても瑞々しく
    観る者を取り込んでいきます。

    作者の意図を理解できたとはとても思えないのですが
    にもかかわらず、強く惹きつけられ心を奪われました。

    ネタバレBOX

    それは作り手の心に去来するものの
    とても緻密なスケッチのようにも思えて・・・。

    作者のイメージのなかにカップルがいて、
    作者が向き合った
    「あの人」の内側に去来する
    さまざまなテイストや想いが
    具象化されて伝わってくる感じ。

    爽快にというか心躍るイメージ。、
    夢を観る。
    ビラの女性を探し求める。
    忘れないでいようとする欲望。
    ピュアなものと汚れたもの。
    捉われていく感覚。
    遠くから投げ入れたものがその場所に収まる確率。
    失われていくものへの感情。
    繰り返し・・・。
    などなど。

    舞台の上部のブリッジ部分が
    次第に舞台の世界とリンクしていきます。
    冒頭の端正な墓参りのシーンとは裏腹に
    表層と深層が次第にボーダーを失って
    渾然一体と描かれていく。
    その奥のスクリーンに映し出される女性が
    「あの人」一番外側にあたる源モラルのようにも思えて。

    示唆に溢れた山ほどの表現たち。
    あやふやなミュージカルの完成。
    ビラを配ること。
    首輪で互いにつながれた目隠しの嫁と姑は
    男の家庭らしい
    結びつきながら互いにコントロールしあえない姿に
    女性の生活感が垣間見えたり。
    時間の経過の中で捨て去られたものと
    吊るされたそのぬけがら。
    そして痛み。

    多分作り手が精緻に描きこんだ絵面の半分も
    理解していないのだと思います。
    もしかしたら1割以下かもしれない・・・・。
    にも関わらず、時間を忘れて
    心を強く繊細に共振させる実感を伴った風景が
    恐ろしいほどくっきりと舞台上に見えるのです。
    一番近いのはダリの絵を見たときの感覚でしょうか。
    かかわりのないいくつものイメージがゆるく重なり合い
    一つの形に積み上げられていて。
    気がつけば絵の前で何十分も立ち止まってしまっていた時のような
    あの感覚。

    それはたぶん「あの人」の心に
    日々映し出されている風景の
    模写にすぎないのでしょうけれど、
    そこから見えてくる「あの人」自身には
    自らが「あの人」に置き換わったと錯覚してしまうほどの
    リアリティがあるのです。

    役者たちの動きには切れがあり
    伝わってくる感情がすごく良質。

    満足とか不満足というような切り方で表現できないような
    不思議な満たされ方に
    終演後もしばらく立ち上がることができませんでした。




  • 見てよかった。
    サンプルはもう何回もチケット予約をしては行けないって状態で今回ようやくの観劇。
    時間的には100分ちょっとくらいだったけど、次々と錯誤していく人と会話の流れであっという間。
    正直難しかった感は否めないんだけど、それ故に面白かった。リアルってなんだろう…

  • 満足度

    巨匠の妄想
    黒澤明が晩年に撮った『夢』みたいなもんだ。
    若くして巨匠の風格を持つ松井周の深遠な変態世界。
    奔放で自由な表現に驚嘆した。
    でも僕は眠かった。ゴキコンのほうが素晴らしいと思う。

  • 満足度★★★★

    わからないけど惹かれる。
    内容は象徴的で難しい。想像力をかき立てられるが、それが演出家が意図したものかどうかは自信がない。

    それにも関わらず、目の前の全てのものが詩的であり、美しい。
    特に空間の使い方の上手さは絶妙だった。

  • 満足度★★★

    想像を喚起させる作品
    松井周さんの作品は過去に観た事があるのですが、サンプルのことは
    まったく知らないで観ました。
    外国の作家のような作品だなと思いました。
    舞台美術がシュールレアリスムの絵画のようで、内容も強烈な印象を残しましたが、難解で私には苦手なジャンル。
    加えて表現方法の一部が生理的に受け入れがたかった。

    ネタバレBOX

    人と人、人と物、空間と物などさまざまなものの間に生まれる「磁場=物語」を見つめる意欲作、とフライヤーに書いてあった。
    三角形の舞台に「上」と「下」の世界があり、上下の世界をポールが貫いている。
    さらに一隅にはハンモックのような機能を持つ台があり、ゴムボートが載ったりする。「磁場」というのは観ていてなんとなくわかる。
    舞台の周囲を娘(「柿喰う客」の深谷由梨香とは意外なキャスティング)が自転車で周回するさまは磁力を表現しているようだった。
    一見、無縁そうな「上界」の夫婦と、下界の人々がいろんなかたちでつながっていく。さらには夫婦が下界に降りてきて、犬になって這い回るなど、混沌とした内容。人間関係が希薄でありながらみんなどこかでつながっていたいと心の底で思っている現代の都市のカオスを表現しているようでもある。
    上界の夫が放尿し、下界の人々がそれを「雨」だの「虹が見える」だの
    喜んだり、シャンプーを始めたりする演出は、ピーター・グリーナウェイの
    映像を思わせた。
    青年が娘のことを「僕の未来」と呼ぶ。それが彼にとって理想の伴侶だとしても、上界には既に関係が破綻した夫婦が住んでいるという皮肉。
    終演後、外に出ると、劇場の周辺がなんとなくさきほどの舞台面に似ているなーと思いました。芸術劇場にはいつも、殺伐とした劇場にふさわしからぬ
    雰囲気を感じていて、このあたりを歩くといつも都会の孤独を感じてしまう
    ので。昭和40年代はこのあたりはまだ劇場は建っていませんでしたし、手配師といわれる職業の男性や労務者がたくさんいて女性が一人では歩きにくいこわい雰囲気でした。今回の舞台に共通する不気味さがありました。でも、最近の若い女性に聞くと「池袋西口は親しみやすく明るい感じ。東口のほうがこわい」と言う。まったく逆の印象です。
  • 満足度★★★★

    2度目
    サンプルは2度目。硬質なこの雰囲気はわたし好み。あれやこれや人物に思いをはせる。処女作よりはでも軟化したのか?

  • 満足度★★★★

    雨にぬれても
    初日に観劇。どんな話が展開するのか予想のつかない抽象系の美術。あの人(松井周)の妄想世界を舞台化した作品、といっていいのではないでしょうか。

    ネタバレBOXでは文字通り、かなりネタバレしているのでご注意ください。

    ネタバレBOX

    サンプルという劇団名が示すように、作者が描きたいと思う場面がばらばらに何個かあって、場面それぞれはそれほど緊密に繋がってなくて、それでも無理にストーリーをこしらえて繋げることはせず、ばらばらな各場面が舞台上で一つのまとまりを感じられるように工夫をこらして提示してある。そんな印象を受ける。
    役者が台詞をしゃべっていれば、ドラマや物語世界が自然と浮かんでくるのが通常の芝居だと思うが、この作品では最後まで場所の設定がどうなっているのかが曖昧だった。特に上と下の世界の関係がよくわからない。
    出だしの場面では上の世界の夫婦(古館寛治、石橋志保)が死んだペットの墓参りをしている。夫婦が犬の名を呼んだときに袖から登場する青年(田中佑弥)がいる。
    最初はてっきりこの世とあの世という関係かと思った。下に広がる白い世界は火葬にふされたペットたちの遺灰ではないのかと。ところが終盤になると上の夫婦が犬になって下に降りてくるし、逆に下の住人の一人が入れ替わりで上に現われる。上下世界を行き来する人物としてはもう一人、出だしに登場した青年が運命の女性をさがして下の世界をさまよう。
    場所の設定がよくわからないといっても、それは別に文句をいっているのではなく、場所設定を曖昧にすることで、ばらばらな場面の収まりがよくなっているのではないかと思うのだ。
    上の世界では墓参りのあと、ペットを亡くしてからギクシャクしだした夫婦の関係がもっぱらテーブル越しに展開する。
    一方、下の世界では、浮浪者とも動物ともつかない登場人物たちが劇団四季の「キャッツ」かなにかだろうか、動物モチーフのミュージカルを作ろうとしている。鬼コーチふうの一人(古屋隆太)と3人のメンバー(奥田洋平、渡辺香奈、善積元)の関係はこれまでの松井作品でもなんとなくなじみがある。鬼コーチ役は従来なら古館の担当だろうが、今回は上の夫婦を演じているので替わって古屋が担当したが、彼も充分に狂っている。ほかにも舞台装置の外周を自転車に乗って登場する若い娘(深谷由梨香)がこの集団に新人として入団する。
    また、互いに首輪で繋がった嫁姑(山崎ルキノ、羽場睦子)が夫・息子を捜しながらさまよったりする。嫁は盲目のようで色つきの眼鏡をかけたまま。演じる山崎は結局最後まで目を観客から隠したままだった。この二人の関係にも盲導犬という動物モチーフが感じられる。
    冒頭に登場した青年は、ビラ配りの男(芝博文)から顔写真をもらい、女を捜し始める。この不思議世界の案内役になってくれそうな気配もあったが、結局は彼もこの世界の一員にすぎず、混沌は増すばかり。やがてめぐり合った運命の女というのが実は自転車で現われた娘で、彼女が実は上の夫婦の亡くしたペットの犬でもあるらしい。

    思いつく範囲で内容を書き出してみたが、ディテールはごっそりと抜け落ちている。とにもかくにも濃厚な、松井周の妄想劇場。誰にでもオススメというものではないが私は面白かった。

    辻美奈子は映像のみの出演。作品の意図によるものか、それとも個人的なスケジュールや体調によるものなのか、その辺がちょっと気になる。

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