時々展覧会 公演情報 時々展覧会」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    由緒正しき日本の前衛。倒すべき敵は妖怪キャピタル(資本〈主義〉)。芥正彦の舞台を観に行った時と似た感慨に。
    『人工地獄(Artificial Hells)』とまで言われているインタラクティブアート(双方向芸術)の世界。今回はコロナ対策の為、当初の予定の「作品(俳優)展示会」を断念。通常の舞台の形を取ることに。若者が目立つ客層は現代美術(コンテンポラリー・アート)の愛好家のよう。37年の歴史を持つこの劇団の訴求力の高さ。主催の朝比奈尚行氏の挨拶から始まり、後ろのスクリーンには映像や写真や絵が流れる。所々、朝比奈氏の解説入り。全てのマイクスタンドに血が滲んだ包帯が巻かれ、無機生物のよう。

    まずスクリーンに旅一座の面々の冒険の旅が映し出される。これがPV調のかなり良い出来。体調不良で降板となったチカナガチサトさんも映像のみで出演。「東京少年」の笹野みちるを思わせる中性的な魅力。そしてその面々が会場に入ってくる。
    サーカス団のような思い思いの出で立ち。全員歌唱力は折り紙付き。なかでもホアキン・ジョーカー風味なクラウン・メイクの伊地知一子さんと柴田暦(れき)さんの歌声が印象に残った。会場に防音設備がないことを逆手に取り管楽器なし(ウクレレのみ)のアカペラ縛りでいきなり始まる合唱。しかも無茶苦茶レベルが高い。足踏みで異なるリズムが刻まれ見事なアンサンブル。この展開が苦にならないのは曲の素晴らしさ。今作の楽曲の殆どを作曲した故・今井次郎氏の才能。

    ニュートンが発見した「光にも重さがあること」、降り注ぐ光の重さで潰れていく動物達の姿が絵本のようなイラストで展開される疑似科学テイストな“みんなのうた”の『また森へ』。
    時々失神したり眠りに就いたり突然誰かがスキャットを口ずさんだり・・・。
    「『風吹き』やろうか。」と誰かが言い出し、何度も歌詞を変えて歌われる代表曲的『風が吹いてきたよ』。
    『革の鎧』の歌詞が意味深。
    「もしもわたしに勝ち目があるなら
     何も信じぬ虚ろな心
     これを頼りに撃ち進むだけ」

    会場の元映画館を拠点に今後活動していくそうだ。ハマる人はかなり深みにハマりそうな『It's sometimes automatic.』。

    ネタバレBOX

    上京してすぐ何かの切っ掛けで足を運んだ人が観たならば、「東京は怖い所だ」と思うだろう。

    遅れて合流してくる三井耶乃(かの)さん(別の人かも?)、いきなり服を脱いで下着だけに。(「何でもするので入れて下さい」の意味か?)。訳が分からないが歌声は続いていく。

    紛争地域へ観光旅行に出掛けたカップル、戦争を娯楽として目茶苦茶楽しむ。実は移動中のトラブルで自分達の祖国に戻っていることに気付かない『素敵な夜』。曲の前に作り始めたポップコーン、パンパンと弾け鳴り響く破裂音が爆撃音へと重なっていく。POPなイラスト風絵画で綴られる。

    ラストの量子力学漫才は、理系の学生が見たら大爆笑だろう。『インターステラー』を観ているような知性の地平に圧倒された。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/04/30 (土)

    価格2,700円

    30日18時開演回を、おかわり!

    開演前に展示物を一通り目にして、開演後は二度目なので最早驚きはないものの、皆さんのパフォーマンスを、しっかりと味わうことが出来た。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/04/29 (金)

    たくさんの作品たちとの会話を音楽に乗せて奏でる。会場の元映画館の雰囲気とマッチしてその作品の空間を漂ってみる。心地良い。またドキッと心刺されたり。舞台美術のつくり方とかも素敵で、「えっ!?」で溢れてた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/04/28 (木)

    価格2,700円

    28日19時開演回(60分弱)を”体験”。

    「音楽パフォーマンスを製作、上演する劇団」という主催者に関する前提知識無しで臨んだため、初めは、目の前で何が行われているのか理解出来ず、顔が"ぽかーん"状態。
    だが、そのうち、子供が夢中になって視ている、Eテレの音楽情操番組⁉︎を偶然目にした父親と同様、理屈はさておきw 知らず知らずのうちに、パフォーマンスにのめりこんでしまった。
    ただ、このままじゃ消化不良なもんで、もう一回、”体験”しに行こうかと思っている。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    訳わからんけど何か楽しいミュージカル

この公演に関するtwitter

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  1. 時々自動『時々展覧会』@ 元映画館、久しぶりの時々自動、めちゃくちゃよかったわー。今後しばらく、この場所で何かやっていくようなので、楽しみ。

    2年以上前

  2. 時々自動 新作公演「時々展覧会」@元映画館 🥰love 合唱🥰 https://t.co/iWHkvtfbyN

    2年以上前

  3. 時々自動『時々展覧会』元映画館 まず場所が良い。駅から遠い。あとスライド映写機が似合う。スライドって親が使ってたような、記憶違いかなと思いながら観ていた。「俳優と袖擦り合うようなスタイル」はいつかの楽しみに。 https://t.co/y10gMs32sv

    2年以上前

  4. 時々自動新作公演「時々展覧会」 元映画館にて。ワクワクするような空間で、気持ち良い歌声が不思議な世界に連れて行ってくれた。色々な物を使った表現が、こう来たかと面白かった。とくにポップコーンの弾けるタイミングが絶妙でゾクゾクした。楽しんで観れた60分。音楽て凄いな。

    2年以上前

  5. 時々自動新作公演『時々展覧会』 元映画館にて観劇 とても愉快な作品たちと奏でる音楽を心地良く感じたり、胸に突き刺さったりと… まさかポップコーンの弾ける音があの音に思えるとは!!恐ろしや! 舞台の作り方が美しくてそれもまた興奮。 https://t.co/sZ7Y50IimD

    2年以上前

  6. 三十数年ぶりに三河島再訪。時々自動の最新公演「時々展覧会」@元映画館。三河島で元映画館……って、あそこ?と思ったらそのとおりだった。前に行ったときには成人映画館だったんだよね。生協の上が成人映画館って! https://t.co/YR92PqcDLR

    2年以上前

  7. 時々自転新作公演「時々展覧会」 元映画館が雰囲気のある面白い空間で、それだけで何が始まるのかワクワクした。全てが計算されているんだろけど、歌声に気持ちよく包まれて、次は何が出るのか、何が起こるのか、どっぷりハマった。ポップコーンの音が絶妙でゾクゾク! 楽しくて幸せな60分。

    2年以上前

  8. 時々自動新作公演『時々展覧会』 三河島というディープ下町に残る古い古い元映画館は演者9人と観客40人のプライベートスペースのようだ。 わたしはみんなの顔も歌も懐かしく見えて、それなのに本当に新鮮な驚きに満ちていた。今この時に演じられる最善のひとつなんだと思う。 素晴らしかった。

    2年以上前

  9. 時々自動公演「時々展覧会」@元映画館チケット情報! 29日金昼の回、チケットは残り少なくなっています。ご予約はお早めに! 4/28(木)15時~/19時~ 4/29(金)14時~/18時~ 4/30(土)14時~/18時~ 5/1… https://t.co/xIYEn2zIZv

    2年以上前

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