満足度★★★★
東京で生きる深海魚たち
40歳近いが自閉症でアイドルの追っかけをしている兄を養う男性編集者と、夫と別れ息子を兄夫婦に「とられた」女性教師それぞれを中心とした2つのストーリーの合間に編集者が担当する作家が飼っている2匹の深海魚の会話(!)を挟んだ物語、「東京で生きる深海魚たち」をリアルに描き、それぞれ悲劇的な結末を迎えるが美しく、2匹の深海魚のシーンはシュールでありながらも作品テーマを端的に表現しており、その姿がラストで2人の人物と重なるのは見事。
またその終わり方が切なくてイイ。深海魚が見た夢と登場人物の夢に出てくる「約束」というキーワードがここで結実するのも上手い。
しかも深海魚のかぶり物、太目のシーラカンスに提灯を付けたようなデザインながら、けっこうリアルというのか存在感があるというのか、そんな風に感じる。
白川みなみ、田久保宗稔のお二方はいれずみベービーでのハイテンションぶり(笑)とは真逆のしっとりと落ち着いた演技、一方、宇都宮快斗はASSHでもありうるかも、な感じ?(笑)
いやしかし、こういう方々が同じ舞台に立っているのがフシギといおうか面白いといおうか…。
そうだなぁ
難点は会場内が寒かったこと・・・・。スタッフさんがちょこっと威圧的だったこと・・・・。
それが残念でした。
スタイリストさんのお二人が絶妙な感じで、あと同じかただと思うのですが、インストラクターの方もなんとも絶妙な間の取り方がとても面白かったです♪