満足度★★★★★
騙される快感
刑務所の前にあり、関係者が出所する者を待つことも多いと言われるカツ丼屋での出来事を描いた物語、出だしは程良くコミカルながら次第に巻き込まれ型サスペンスに転じ、クライマックスは二転三転して先を全く読ませないのが見事。
特に一件(というよりはむしろ“一見”)落着した後、2年後を描いたエピローグでさらにひっくり返されて「騙される快感」に酔う。
その前のタネ明かしの時に「芦北・兄がニセ警官に気付かなければあんな展開にならなかったのでは?」という疑問は浮かんだものの、それも実は計画されたものだったとは。
ちなみにエピローグで芦北・弟が指摘した「唯一の計算外が俺たちだと言ったのに、俺たちのことも調べ上げていたじゃないか」という点については気付かず、そこで眼からウロコ。
また、「死体と遺体の違い」や「警官は傘をささない」(←制服限定か?)なんてトリビアも「へぇ」だったし、すべてのベースにあるのが兄弟愛だというのにもツボを突かれる。
満足度★★★★
うわ!これはおもしろい!
演技はとてもベーシックだなーと観ていたら、もう、すごい話に。
話が一転し、二転し三転し、四転し‥
オセロで痛快な端の取り合いを観ているような気持ち。
この脚本はホントすごいなー、見事に裏切られ続けました。
客席に大好きな佐藤二朗さんがいらっしゃっててそれも幸せ。
ひとつ残念だったのは、Webサイトに
※開場は開演の30分前、受付開始は開演の1時間前。
と書かれていたのに、受付も30分前と云われたこと。
強風の中30分間、中目黒散歩ですよ。風邪引きそうだった。