満足度★★★★★
他団体のカフェ公演とは一線を画す
2人の女性と、彼女たちの前に現れた、他人には見えない「少女」とを中心とした物語、他団体(2つ3つ観た)のカフェ公演とは異なり、最初(とその後いくつか)の場こそ喫茶店内ながら、他の屋外も含む4~5箇所(or more)も店内のあちこちを使って表現するのが独特で面白い。
また、ストーリー全体の構成はもちろん、特に1場、2場において、かなり早い段階で(=具体的に「それ」を表す言葉が出る前に)会話の内容から状況や人物の関係を観客に伝える脚本も上手い。
さらに、最後まで「少女」の正体を明かさない(電車事故で亡くなった人物かと思わせるミスリードも含む)のも上手いっちゅうかズルいっちゅうか…(笑)
ま、後半で示されるヒントなどから、どうやらアレは尚子と涼子それぞれの少女時代の自分自身、あるいは少女時代に置き忘れてしまったものが具現化(?)して現れたものらしいと推察されるのではあるけれど。
あと、脇キャラの強烈な個性も楽しかったなぁ。