満足度★★★★
これは良作!
正直、夕方まで下北沢で別のお芝居を観る予定だったので
じゃ駅前でやってるのでも観るか、とチケット取ったのですが
とんでもない、こっちの方が断然おもしろかったです。
文豪たちのお話と聞いて、かための作品を想像してましたが
湿っぽさは一切なく、新しい文豪像を創造、しかしそれも単に
茶化すという感じではなく、敬愛する故の解釈論という感じで
「芥川読んでみてぇ」と思わされる描き方に好感を持ちました。
とにかく素晴らしいのは、あれだけの大人数の登場人物を
ひとりひとり丁寧にスポットを当てながら描き、実にシンプルに
相関図をまとめ上げたところ。キャスティングも絶妙でした。
新しい驚きや企てはなかった分、安定した演技力と脚本に
大満足でした。何度でも観れそう。
満足度★★★★
コーヒーを一杯
一般的なイメージから、ちょっと外したところもある文豪たちのキャラクターが、まずは面白かった。芥川龍之介が妙に明るくてたくましかったり、夏目漱石がやたらと屁を使った例え話をしたり、菊池寛がとてつもなく軽いノリだったり、観ていて思わずクスクス笑ってしまう。
自由恋愛・不倫・心中未遂、挙句の果てに、それを題材に小説を書いたり、生まれてきた子どもに魔子と名づけたり。文豪たちの波乱万丈の生き方が、会話の中から次々と見えてくる。
そんな文豪たちの人生と、経営不振のため歴史のあるコーヒー専門店を閉めようとしている加織やそれを止めようとする兄 幸輔の状況が、微妙にからみあいつつ、物語は進む。そして、加織と夫 健太郎との間の微妙な関係が問題になって……。
人生ってのは、ちょっとほろ苦いコーヒーみたいなもの。そんな気障なせりふをつぶやいてみたくなる。当然そのときには、片手にコーヒーをね。
満足度★★★★
初日
文豪コメディかな。笑って楽しくラストはホロリの塩梅がよい感じ。
昭和の文豪たちの会話が面白い(きっと当時は実際にそんな感じだったのだろーなと思う)。
文豪たちの略歴紹介資料付は親切。