満足度★★★
今後も楽しみな「激団」だ。
ハードコアというものは普段はあまりみないのだが、中々たのしめました。
狭い舞台を狭く感じさせないのは演出の巧さだろう。
物語のキーとなる少女を演じた近藤氏と、敵役である金光氏の演技の上手さが目立った気がする。特に近藤氏は舞台に立ったときのオーラがすばらしかった。
しかし、ほかの出演者の台詞のミスが何度か続き、集中力を途切れさせる結果となった。今回の話は、色々と難解な言葉や展開が多く、集中力が途切れるのはかなり辛かった。
ストーリーは在日の問題と二人の男のシンクロニシティが絡んだ、重厚かつ引き込まれる展開となって楽しめた。ラストのほうで、なぜ男を追い詰めたのかという理由が明らかになっていくときにはゾクゾクした。
これからが楽しみな劇団のひとつである。
満足度★★★★
ジェットコースター的
東京都内での連続爆破事件に端を発する犯罪サスペンス、爆破事件の関連性とその奥に秘められたものに関する「23エニグマ」でツカミはオッケー、以降、謎が謎を呼びながら次第に明かされる真実を経て、在日韓国人の心情も絡めたギリシア悲劇かシェークスピアか、な結末に至るまでの2時間35分を一気に突っ走る。
普通はこんな風にダークでヘヴィーだと実時間よりも長く感じることが多いのに、そんなに長さを感じなかったのはその迫力によるものかあるいは何度も意外な展開があるジェットコースター的なストーリーによるものか?
また、サヴァン症候群の少女を近藤寛子が好演。自閉症児の喋り方や子供がしそうなチョコマカした動きを体現してリアリティあり。
満足度★★★
よくできてるけど
二転三転するストーリーの作り方はすごくよかったです。
しかし‥ 最後、ああいう括り方をするなら、運命が云々とか
そういうのやめて、もっと現実味のある伏線の方がより共感を
持てた感じがします。全体的な重厚感のある作り方に反して
本線である動機がすごく薄っぺらに感じました。
あと、観客は演者の演技で心境や背景は想像できるので
全部台詞にする必要ないです。2時間35分はちょと長い。