実演鑑賞
満足度★★★★
6月リベンジ公演。
本ステージの他に若手公演が3ステージあり、こちらを観た。主宰の申大樹がProjectNyxで「これがやりたかった事!」とばかりの舞台を傳田佳奈主演で打った演目、思い入れがあるのだろう。本ちゃんを観たかったが断念、せめて若者バージョンをと日曜夜に初の新宿スターフィールド(久々のタイニィアリス)に踏み入れた。若手は4名で演じ一役を申氏が務めるが、熱海殺人事件のボルテージはこれでなくては、という高レベル。ハイテンションかつスピーディに繰り出す台詞と立ち回りそのものに胸倉を揺さぶられて泣ける、というのがこの演目の持ち味である事を思い出した。
と同時に、私としては深海洋燈の「次」をチラ見しようとする。つかこうへい的「感動」の形を今回くっきりと見せられた事で、ある種の限界も見えた気がした。つか的感動の片鱗は扉座の舞台にもある。(かく自認する扉座の「つか演劇」要素が、今回の観劇で遅まきながら判った。ただ、これは今演る事による感じられ方なのかも知れぬ。)