実演鑑賞
満足度★★★★★
【サイクルサークルクロニクル】
Mo’xtra流ジュヴナイルなオモムキにて某有名SFと(終盤のアレに)某お伽噺を想起。あと、広瀬正作品に通ずるモノもあるか(←ワカるヤツだけ……案件)。また、何人かのエキセントリックなキャラが愉快。
【ファーファーファーファー、ファーラウェイ】
男女二人の会話劇ならぬ「通話劇」。劇中で電話を切るのは1回だけだが、実は時を隔てたいくつかの通話が紡がれているのが「サイクルサークル……」を思わせて面白い。そして途中で1回切るのがケータイからスマホの替えるためというのもまた上手い。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/12/18 (土) 12:00
「リバース、リバース、リバース!」を観劇。
クスリと笑わされるシーンがありつつも、心に響く台詞が多く感動した。
登場人物それぞれの気持ちが相まって素敵な舞台でした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#リバース、リバース、リバース!
#寺田華佳 さん
#小口ふみか さん
#橘花梨 さん
#橋爪未萠里 さん
#浅野千鶴 さん
2回目。初日には、登場した小口さんといきなり目が合う席に座っていて、自分の引きの強さを感じたわけだけれど、今回はとあるシーンで橘花梨さんの正面を狙ってみた。ビンゴ。射抜かれた。
あのシーンで、小口ふみかさんがイヤホンで聴いているのが久保田早紀『異邦人』なのがシュールで悶絶する。そういう仕掛けが堪らない。
展開を知って観ると、俳優さんたちが敷いた表情の伏線にゾクゾクする。『うわぁ、ココでそんな顔をしていたのか!』にたくさん出会える。
遠慮せずに2回目、ご覧ください。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#カラオケの夜
#佐藤みゆき さん
#森崎健康 さん
夫婦だから全てを曝け出せるのか、夫婦だからこそ気を遣って言えないのか……答えの出ない永遠の難問。良い関係を築いたり保ったりするために努力すること。それは無理をすることになるのか。確かに夫婦には何らかの覚悟のようなものは必要だと思う。「夫婦なんて所詮は他人」とはよく耳にする。でもそれは、分かり合えないことを何かのせいにして蔑ろにしたり諦めたりしている言い訳と言えなくもない。我が妻も、何度か伝えても変わらない……変えようとしないことは幾つもあって……もう仕方ない…と諦めている部分は確かにある。きっとその逆でワタシにも妻にとって許し難いことがあるだろう。性格、育った環境、染み付いたモノは簡単には変えられない。もし同棲をしていたなら、果たして結婚に至っただろうか。その時間に、曝け出すか気を遣うか、許せるのか冷めるのか……。かつて、そんなことを考えたのを思い出す。
子は鎹。この二人の7年の時間にコウノトリが天使を運んできたなら違う時間が訪れただろう。我が家の双子の娘が春に家を出て、夫婦だけになった後のことを考えると少し怖い。
音楽の力は本当に凄い。音楽は人生に寄り添い、彩り、その時間の価値を高めてくれる。メロディーに乗せたら言えることがあったり、誰かの歌詞に代弁させて思いを伝えたり……最強のアイテム。だから、大切な時間や思い出にこびり付いて剥がすことができずに苦しむことだってある。イントロを聴くだけで一瞬にしてその時が蘇って、嬉しかったり苦しかったり悲しかったりする。
音楽の力をよく知っているであろう佐藤みゆきさんがこの作品を演じられるのを観られて、本当によかった。歌もよかった。
森崎健康さんは、以前から味のある素敵な俳優さんだったけれど、いやぁ〜惚れ惚れする。
この二人の未来を、2時間半の帰路でずっと考えていた。きっと新しい人生を応援し合うのだろう。それでも、かつて志したあの仕事に対して「今からだって遅くない」と思える二人なのだから、人生を共にやり直したってイイ。その可能性を残してくれた須貝英さんの優しさに感謝して床に就こう。
■おまけ■
結婚式の入場BGMに大好きなビートルズの『IN MY LIFE』をタック&パティという夫婦デュオのカヴァーで使った。その一週間後にブルーノート東京で行われた彼らのライブに出かけ、1stステージを終えた二人に声をかけると楽屋に招かれた。式のことを伝えると、2ndステージで予定になかったその曲を「二人の為に」と紹介して歌ってくれた。素敵な夫婦だった。
https://youtu.be/WB6eHS8Bwos
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/12/17 (金) 14:00
「サイクルサークルクロニクル」を観劇。
時間の扱い方の表現が面白かった。
Extra Stageの鍜治本さんと中野さんの「最愛/Everything I Own」も素敵な世界観で良かったです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#ファーファーファーファー、ファーラウェイ
#湯口光穂 さん
#月岡弘一 さん
本公演終演後のExtra Stageとして上演させる短編作品の一つ。本編より先にコッチを知って即座に予定を入れたのはナイショ。
友情と愛情、友だちと恋人の狭間の問題は答えの出ない永遠のテーマ。揺れる想い、伸縮する実際の距離と心の距離。短編の中で長い時間を生きる二人の歴史をガラケーとスマホがサポートする。面と向かっては言えないこと、顔が見えないから言えることがあって、羨ましかったり切なかったり。セピア色の思い出も、声という魔法の雫を一滴垂らせば、一瞬で鮮やかな色が蘇える。
みんなキュンキュンしたらいい。
目当ての湯口光穂さんは、所属劇団主宰に「普通の子を演じられる」と評価されているが、なんだか大人びて綺麗なお姉さんになっていた。わたしにとっては、とうの昔に"普通の子"ではなくなっているのだけれど。ドキドキしたのは脚本のせいばかりではないんだよな。
他のExtra Stageも魅力的なキャストが揃っていて、観られない作品が気になって仕方ない。
Extra Stageの短編作品を集めたスペシャル上演回もあったらよかったね。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#リバース、リバース、リバース!
#寺田華佳 さん
#小口ふみか さん
#橘花梨 さん
#橋爪未萠里 さん
#浅野千鶴 さん
奇跡のキャスティング。お一人ずつの出演だって観に行く俳優さんが揃って、情報を知った時にはリアルに「マジか⁉️」と声に出してしまったほど。首を長くして待った初日。皆さん期待を超えてくるだろうという期待通りに素晴らしかった。
まず最初に橘花梨さん。もうもうもう本当にバケモノ(褒めてます)だ。あれ程までにこの役を具現化できる人はいないだろう。無邪気はこの上なくキュートで、嫌味を嫌味なく存在させられて、"だからそうなる“を見事に立ち上げる。スキップが似合う俳優👑No.1を贈呈したい。最近は綺麗なお姉さんの役も増え、それが大好きなのだけれど、今回の役は彼女の真骨頂。これぞ橘花梨という姿を堪能できる。彼女を観るだけでも足を運ぶ価値がある。素晴らしい。
出会ってからずっと観続けている小口ふみかさん。笑いを生むのは努力の前に天性の資質が必要だと思う。あの視線と口角の動きだけで笑いを誘えるのだから敵わない。コメディエンヌの才能もここまで磨かれれば最上級品。彼女の可笑しさを満喫した。
橋爪未萠里さんは正義。作品に落ち着きを与える。それまでの葛藤の上に構築させた静かな口調で、作品に奥行きをもたらす。流石。
浅野千鶴さんがスイッチを押し舵を切る。CMで見せた明るくて優しいママの奥にオカルト映画の"来るぞ来るぞ"を忍ばせ、恐怖を増幅させる。深い愛情があればこそ鬼を生む。天晴れ。
この怪優(褒めてます)たちに囲まれる人柱は、最年少の寺田華佳さん。襲いかかる猛獣相手に一歩も引かずに四つに組む。その場所で充分に輝けることを証明してみせた。お姉様たちと良い関係で初日まで作り上げて来たことが伝わる。
初日の幕が開き、5人の強者どもは更に色を濃くしていくに違いない。もう一度観るのが楽しみだ。たくさんの人に観てほしいオススメの作品。