満足度★★★★
構成が上手い
「できるだけ人間に近い人造人間」を開発している研究所を舞台にしたSF系の物語。
いきなり「ちゅど~ん!バリバリバリ」な爆発音と「第4ブロックを閉鎖します」な緊急アナウンスから始まる前半はコメディタッチながら、人造人間が自我に目覚めて行くあたりから次第に「人間らしいとは何か」という哲学的な問いかけに変容して、最後は詩的な台詞でしめくくるという構成が上手い。
2人組のスパイが人造人間を奪取して島から脱出するシーンなどむしろ「救出した」ように思えてしまうくらいで…。
また、2体の人造人間が、片や『T2 特別編』でスマイルの練習をするT-800、片や誕生して間もない頃のアラレちゃんの如くそれぞれ「いかにも」人造人間っぽいのが見事。