満足度★★
詩的なアジテーション。
「F/TはとりあえずPort-Bが観たい」という誰かの話を聞いて、観劇。
イェリネクという作家でさえ、Wikipedia程度の知識しか持ち合わせていない。
一部ではポルノ作家とさえ言われているイェリネクだが、さて……。
かなり咀嚼しにくい作品だ。原作テキストだけではなおさらだろう。
原語でなければ作品としての広がりを失うという感覚も、何となく判る。
それを日本に置換する作業の努力は、感嘆させられる。
しかし、どうにもイェリネクよりは高山明の強いメッセージを感じる。
観察者というよりは、デモ行進の先頭に立っているような印象。