共生 公演情報 共生」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2021/03/19 (金) 19:00

     『共生』という劇において、上野の動物園で働く祖父は戦争で、自分が育てている子象までも、飢え死にさせなければならない、そのどうしようもできない現状に苦しんだ。父は戦後、松屋デパートの屋上で子象のショーをやっているが、あることをきっかけに公務員と仲良くなり、一緒に小象を屋上から連れ出して上野の動物園に運ぶ為に思案し、行動し、最後はその血の滲むような努力が実を結ぶ。そして現在の娘は、女獣医としてアフリカに行き、動物自然保護区に象牙などを求めて侵入してくる密猟者達から子象を含む動物を護るため、体を張って闘い続けている。
     という、それぞれ立場は違えど、動物に関わる仕事をしている1つの家族を取り上げて、その家族と動物の在り方を通して、動物との共生とはどういうことなのかを考えさせてくれた。
     そして、象牙を欲しがらない、密猟業者から象牙を買わない、そういうことの積み重ねが動物と共に生きていくということなんだということを骨身に沁みて感じた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    第Q藝術は二度目。以前は客席少数でフラットな印象だったが、今回は割と競り上がった階段客席の、中央通路にも座席が追加され満席、見下ろすように眺めた。(75分という小品だから組めた客席だろうか。繰り言になるがコロナ以降の感覚、以前に戻る事はあるのだろうか・・。)
    このスペースは狭いのだと開演後に気づく。中程度のホールでは標準だろう声の張りが序盤耳につき、ある場面で高温の張り上げ声が耳を刺したのはきつかった。殊更な「元気」は芝居の薄さを埋める手段(と言ってしまうには声量は演劇の常套、否演劇の機能ですらあるが)かと雑念が頭を巡った。
    が、作劇家尾崎氏の豊かさ(を思わせるうまさ)を賞味する時間、俳優の演技と声量のモンダイを超えて訴えるものがあった。

    象に魅せられた現代の女性活動家が、同様に象と所縁ある人生を送った父親(70年代)と祖父(40年代=戦争の時代)の逸話を紹介し、回想式に再現されるという芝居。象は一人の女性が舞いで表現し、ファンタジックな作り。しんみりしがちな話だからか溌剌と元気よく、が基調。悲劇性の強い戦時の動物園の動物たちの帰芻、現代の女性(語り手)の領分であるアフリカでの動物保護活動(死と隣り合わせの密猟者との戦い)を描きながら、中心は父親が取り組んだ百貨店屋上の子象の処置を巡る、一世と三世とを繋ぐハートフルなお話。
    この二世の逸話にも依るが三世代に亘るこの物語をいつか前作並に書き込んだフルバージョンが観たい。(いやこれが全てですと言われるかも、だが。)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    #共生
    #さんらん
    絶滅危惧種、野生動物、保護動物…まざまな生き物との共生を考える。人間の身勝手を突きつけられ胸が痛む。何かの犠牲の上にある贅沢な趣向品について、人間の欲望について考えさせられた。
    三つの時間、三世代の時間が流れる。戦時中、高度経済成長期、現在。興味深い構成だった。ただ、ウイルス感染対策としての配慮として上演時間をコンパクトにする意図が働いていると思われるが、やや言葉足らずで強引に感じる部分もあった。それを補うためもあってか、意味を感じ取れと言わんばかりの舞踏や、俳優に動物を演じさせる演出はフィットしていないと感じた。
    親切は人の為ならずを感じられたシーンがよかった。戦場ではみなケモノという言葉が印象的だった。
    キャストはほとんどが初見の方だったが、皆さん期待以上で、とても上手かった。#中村有 さんが素敵だった。
    目当ての #山本由奈 さんはオーラのある人。芯のある声が胸の深いところまでスッと入り込む。顔が小さくてコケティッシュなのだけれど艶っぽさがある稀有な俳優。イベントのお姉さんの演技はさすがアイドル活動をしているだけある。

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  1. 【こりっちチケットプレゼント!3/11(水)〆切(東京)】 さんらん「共生」3/17(水)~3/21(日)於:アトリエ第Q藝術 CoRich舞台芸術!: https://t.co/lU71Xkaq7z ※ログインしてご応募ください… https://t.co/WQxO22m6wK

    3年以上前

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