満足度★★★
【うーん、うーん】
小憎らしいガキのミニラが最後には可哀想な子供に見えた。抱きしめてやりたかった。愛の電池が足らんな、このコ。彼を救ってやれるのは誰なのか?「ママ」の愛のベクトルは方向が間違ってなかったのか?うーん、うーんと考える。何かが物足りない。「さぁ、どうする?」と問われているようだ。それはきっと、我々が考えるべき問題なのだろう。
満足度★★★★
タイムリーなテーマ
観終わって、友人と長い語り合いの時間がもてた。子育てを終えたと思っているのは錯覚ではないのか。子は育てたようにしか育たないのか。人を育てると言うことは、果たして・・・などなど。
今回もまた、作、演出の畑澤聖悟さんの投じた一石は大きい。教育現場の一角を借りてはいるものの、常に社会全体への問いかけを続ける作者の姿勢はすばらしい。キャスティングは全員が適役で、危なげがない。
熱演の若手を守り立てながら、牧野慶一、工藤由香子の抑えた演技に感動した。さあ、次は!と期待をかきたてる楽しみな劇団が青森にあることが喜ばしい。