満足度★★★★
ジュヴナイルテイスト
「天使と悪魔の最終戦争」「高校オカルト研究会」「陰陽道」の三題噺をジュヴナイルもしくはNHK少年ドラマシリーズのテイストでうまくまとめていて、序盤は笑いも多いが謎が解明されるにつれてシリアスになる(しかしそれでもアクセントとして笑いはほど良くまぶされている)構成も○。
観ていて浮かぶ「陰陽道の古文書にあった呪符を唱えたのに何故西洋の天使が召喚されるの?」という疑問に対しても途中の台詞でサラリと触れ、しかし説明台詞ではなくホンの一言で(一応とりあえず)納得させてしまうのは上手い。
さらに、それぞれ心に小さな「闇」を抱いていた主人公とオカルト研究会部長が、それを克服して成長する様子まで描かれていてポイント高し。
キャストでは春見しんやのヲタクっぽさの表現(ズボンの裾をヘンに折り上げていることも含めて)と、高橋澄人の平田先生(本来の姿)時と「使い魔」が憑いた時の演じ分け(アフタートークで見て欲しいところと本人も言っていたし)が特に見事。
ただサンプリングの音出しタイミングが時々ズレていたのは残念。