『和装ニホヘト』12/3筑前りょう太アフタートーク 公演情報 『和装ニホヘト』12/3筑前りょう太アフタートーク」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    技術があるってすばらしい
    プロの技みたいなのがあちこちにあって、さすがだなと思いました。
    舞台上で実際に行われる着付け、メイク、それが実にスムーズになされていて、しかも「待ち時間」になっていない。
    舞台装置も好きでした。

  • 満足度★★★★

    楽しめる作品
    演劇マニアの人は好き嫌いがあるかも知れないが、日頃演劇をあまり見ない人や演劇ファンには十分楽しんでもらえる良い作品だと感じた。

    突然代役に仕立てられた、新人和装モデル山田妙子。妙子は無事和装モデルの役目を果たすことが出来るのかっ。というストーリー。
    これに、ライバル事務所の存在や、業界のかけひきなどがからんでくる。

    役者も魅力的で、ストーリーの中で要所要所にうまく笑えるポイントを盛り込んでいる。和装モデルという素材を良い感じで舞台化したエンターテイメント性の高い作品。
    役者の声をマイクで拾っていたが、それが役者の演技をよく見せているところがあるかも知れない。前半の説明的な部分を専務役の人が、ちょっとオカマっぽいキャラクターを活かしてうまく演じていた。
    主役の山田妙子は、演技が一本調子な感はあるが、それが新人的なキャラクターにマッチしていて魅力があった。
    社長の役も要所を押さえつつ、魅力的な演技でよかった。

    ネタバレBOX

    以下は枝葉の部分で全体の評価にはあまり影響しません。

    YASUEがもどってきて、叫ぶシーンは、そんなのありえないことだけど、やっぱり面白い。

    最初の太鼓のシーンはやや冗長かも。
    それと、岩瀬(役名うろ覚え)役の人は、気弱なキャラとしてつくっていった方がよかったかもしれない。そうすれば、後半のシーンでの熱演過多な部分はさけられるし、それでも全体の構成は崩れない。
    あの熱演過多のシーンは、やっぱりちょっとやりすぎだと思うのだが、どうだろう。
    それでも作品に魅力があるため、全体の評価への影響はそれほど大きくはならない。
    一番最後の妙子のセリフは、なんか伏線おいておいて、パンチが効くようにならないかなぁ。難しいかなぁ。

    一部の演劇マニアの人には、そんなにわかりやすく嫌みを言う人はいない。とか、そんなにわかりやすく自分の和装モデルに関する思いを言う人はいない。とか、そんなにわかりやすくライバルにお金をつかませて脱落させようとする人はいない。とかのところで、入りにくい部分があるかも知れない。
    しかし、その辺の人間のキャラクターを四捨五入して、日頃はしゃべり方の微妙なニュアンスにわずかに盛り込ませる程度の嫌みや思いやたくらみを、明確な形にしても成立しやすいというのが演劇の特性だ。

    枝葉の部分には触れないが、ステージスタッフも、この作品が見せようとするものを大切に扱おうとしていて、良かったと思う。

    この公演、アゴラのサミットとかにでると評価は良くないのかも知れないが、今回の東京公演の企画から類推される客層に対しては、ひととおり満足行く内容だと思う。
    ただし、東京だとチケット代が高くなるので、求められる基準の高さが変わる部分があるかも知れない。

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