満足度★★★★★
祖国と市民を守る兵士達の生きがい
この演劇は、祖国と市民を守る兵士達を描くことで「愛すること」を伝えるストーリーと思います。
日本が平和であること。理想として追求する幸せです。
有事、非常事態がなければ、出動することがない。出番の無い兵士達。
祖国を守る任務を全うすべく行動する兵士達の生きがいとは何だろう?
サバイバルスクールに召集された、特殊部隊に所属する自衛官と警察官。そしてサバイバル訓練に参加希望してきた謎の公務員。
サバイバル訓練を通じて仲間を守る。大切な家族を守る。祖国を守ることを再認識する。その兵士達の姿を通じて「愛すること」を伝える演劇でした。
満足度★★★★
男の思いと笑い!
観劇させて頂きました。この作品は現代を舞台にしているありそうで、やっぱりないだろうなぁ、と言う日本の名も無き国防(?)有志たちの全四景の物語です。熱いのです。とにかく熱い男の思いなのです。今の時代では受け入れられない、発揮する場も無い、男が内面に抱えた思いなのです。でも、この作品は四景で設定されているだけあり、男同士の暑苦しくも笑える物語にもちゃんとなっています。この作品を観ていると男はいつまで経っても子供じみていて傍から見てると笑えますし、意識して男になろうとしないと男になれない昔からの考え方が今の時代もまだ生きていたのかぁ、と懐かしくなってしまいます。この考え方を素直に受け入れられるならばスポ根漫画で育った世代までのような気がしますが、自分の観劇した公演は女性が実に多かった!やっぱり今でもこの考え方を好む方は変わらずいるのかぁ、と妙に感心してしまいました。ただこの作品、軍事的な部分をかなり扱っていますが、男は戦争もの、軍隊ものが大好きで、その面においては一言も二言もうるさく口を挟みたくなりますが、それを言い出しリアルさを追求し出したら一部マニアにしか受け入れられない舞台にしかなりませんし芝居としては観れたものにはなりません。なにより言いたいテーマがあるのならば、それも幅広い層に受け入れられたいのならば細部にそこまでこだわる必要性を求める芝居にすることも無いのかもしれません。作品によっては優先すべき順序に応じた、誰からも観やすい作品に仕上げるべき時もあるように個人的には思います。ここまで少しこの作品の弁護をしているように思われてしまうかもしれませんが、自分もスポ根漫画に熱中していた時期があるから、この熱苦しい作品に好感を覚えてしまいますし受け入れてしまうのです!作品の厳密な完成度を考えるより、久しぶりに観た歌の文句のような「男の熱い思い!」で構成されたこの作品を昔懐かしく受け入れてしまいます!ただ、見所はそればかりではなく、日常の男同士のなんとも馬鹿馬鹿しい会話もふんだんに楽しめます。しかし、この作品の最後の決めては観ている者の好みに委ねられるのかなぁ。ただ、こちらの劇団の役者さんたちは実に観客を大切にされています。終演後も出口で一人一人のお客さんの対応に実に丁寧な姿勢を見ていると女性の観客が多いのも当たり前かもしれません。やはりこちらの劇団のような存在も小劇場の観劇では忘れてはならない存在なのでしょう。星の評価はちょっとおまけです。