満足度★★★★
記憶とか今見えているものってのは熱や思い出に浮かされて
脳内電気信号が書き換わって、簡単に違ったものになってしまうようで
だから結果として「残された物」ってのがどう響いているのか
その響きから書き換わる前の姿を再現しようとする
それが人の弱さであり愛おしいところ
満足度★★★★
鑑賞日2019/08/08 (木) 14:00
価格3,000円
「Re:タナトスのガールフレンド」
当日朝に原案の辻本さんの落語「死神」についてのツイートを目にしたこともあり、本作の落語バージョンなど脳内に描きつつ観る。(笑)
結果、終盤は難しいが途中までは落語としても成立するのではないか?と思う。
で、こういう「死神らしからぬ死神」が登場する作品って好きだな、と改めて感じる。
「思い出にニスを塗れ」
もしかしてこれは登場する人ではなく舞台となる絵画教室だった部屋が主人公で、「部屋の記憶」が描かれたものではないか?あるいは部屋にしみこんだ残留思念がじわじわとにじみ出てきたものではないか?などと思う。
「タナトス」は怪談っぽいけれど実はそうではなく、「思い出」は普通の話っぽいけれど実は怪談……なのではあるまいか?