夕凪の街 桜の国 公演情報 夕凪の街 桜の国」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    現代と戦後まもなくの広島が交錯する構成。被爆して亡くなった三人の姉を想う、今では父となった弟、演ずるは重松隆志氏。妻も亡くしてしまい二人の子供と暮らす。原爆を落とされた者達のその後を追体験。生き残った者達の物語としては『父と暮らせば』に近い。クライマックスで歌われるコトリンゴの『誰か私を』が素晴らしかった。まさにこの曲しかない。毎度ながらこの劇団の選曲センスは相当だ。セットリストに清志郎追悼のような感も。佐藤仁氏が熱唱。RC版『イマジン』も聴きたかった。薄幸の美人役、瀬名葉月さんの儚さ、ウスバカゲロウのような。市島琳香さんと山田奈保さんの唄の力。子供からお母さんまでを見事に演じきる神崎晴香さんの煌めき。ハッとするシーンが幾つもあった。

    ネタバレBOX

    放射能は呪いだと自分は思っている。「そんなものに負けてなるものか!」と云う広島市民の生命力。『私達を殺そうとした者が「また、一人死んだ」と喜んでいるわ』。凄まじい台詞。
    全体としては構成がぶつ切りし過ぎで美しくない。いいところで一々解説が入るのもテンポが乱れて残念。現代のシーンは殆ど不要に感じた。

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