マイズナーワークショップ5月イントロクラス
このワークショップではリピテションエクササイズを通して、
その瞬間相手から受けて生まれた衝動で動き、関わる技術を鍛えます。
(リピテションエクササイズ:ペアになりパートナーを観察し、相手の挙動を言葉にし、互いにその言葉を繰り返すことで、思考や自意識から離れ、相手と繋がった真実のある演技を目指すエクササイズ。サンフォード・マイズナーが考案。映像・演劇を問わず、世界中の俳優教育の場で基礎的な演技トレーニングとして実践されている)
「聴くことに重点を置いたエクササイズ」も交えながら、マイズナーテクニックをどのようにシーンで活かせるのかを実感することができます。
マイズナーテクニック初心者もちろん、やったことあるという人にも、明日からの現場で役に立つものを持って帰ってもらうことができるWSです。
【コロナウィルス感染防止対策を取りながらの開催です】
・参加人数上限を通常時より減らします
・検温を実施し37.5℃以上の方は参加を見合わせていただきます
・手指の消毒、手洗いにご協力いただきます
・不織布マスクを常時着用といたします
・可能なかぎり常に換気をします
【主催者からのメッセージ】
マイズナーテクニックのやり方も様々なのですが、私はロンドンのインパルスカンパニーでスコット・ウィリアムズ氏に学び、より純粋に相手を受けた演技でスリリングなシーンを作れると実感しました。
帰国後、日本でも同じ演技の言語を共有できる仲間が欲しいと思い、これまでワークショップを継続しています。
また、技術的なことに加えて、稽古場の環境づくりも学んだことを大事な要素としてファシリテートしています。俳優にとって安全で余計なストレスのないポジティブな環境を作り、のびのびと演技に取り組んでもらうことを心がけています。初めてマイズナーテクニックをやる方にも安心して挑戦してもらえるように段階を踏んで進めていきます。
「このセリフでこうしたい」「上手いと思われたい」、あるいは「こんなことをしては、いけないんじゃないか」といった考えや制限を手放して、相手にフォーカスし、衝動のまま正直に反応することで、動かされる感覚を体感して、
目の前にいる相手と今この瞬間関わることができる力をつけてもらいたいです。
※リピテションエクササイズの特性上、他の参加者と身体的接触が起こる可能性があります。安全性を考慮してファシリテートしていきます。ご不安のある場合はお気軽にお問合せください。
【このワークショップで得られること】
●自分発信の演技から脱却できる
●相手から受けて正直に反応する力がつく。
●動かされる感覚を得られる。
●俳優として表現の幅を広げられる。
●台本をやるときのキーポイントが学べる。
【対象】
俳優
マイズナーの未経験者・初心者向け (ちょっと経験がある方、ブランクある方も歓迎)
【日時】
5月
●夜クラス
24日㈫・25日㈬
18:00~21:30
(計2日間、1日のみの参加はできません)
【会場】
最寄り駅・東高円寺駅のスタジオ
(詳細は参加者にお知らせします)
【参加費】
●夜クラス :7500円
(当日お支払い)
【参加お申し込み方法】
件名を「5月夜WS参加希望」とし、
①お名前(ふりがな)
②連絡先メールアドレス
③マイズナーの経験の有無(もしあれば、どこで学んだかも)
④ご所属(もしあれば)
⑤経歴(ごく簡単なもので結構です)
⑥このワークショップを何で知ったか?
⑦性別(「女性」「男性」「その他」etc)
⑧健康状態や身体的なことなど、配慮の必要なことがもしもありましたらお知らせください
上記を明記のうえ、
so5246ra@gmail.com
までお申し込みください。
【定員】
8名(最小催行人数4名)
先着順
(最少催行人数に満たなかった場合はキャンセル、あるいは時間を若干短縮させていただく場合があります)
【講師プロフィール】
西村壮悟
新国立劇場演劇研修所2期生修了。
マイズナーテクニックを柚木佑美氏、スコット・ウィリアムズ氏から学ぶ。
主な出演作品に『アルトナの幽閉者』 『うれしい悲鳴』 『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』 『サロメ』 『雨』 『真田風雲録』など、蜷川幸雄氏、栗山民也氏、宮田慶子氏、宮本亜門氏、上村聡史氏、谷賢一氏、吉田小夏氏、広田淳一氏らの演出作品に出演。
文化庁新進芸術家海外研修制度で2017年から一年間ロンドンに留学し、ジェレミー・ストックウェル氏、スコット・ウィリアムズ氏、木村早智氏に師事。2018年よりホスピタルシアタープロジェクトに参加し、障碍を持つ子どもと家族のための演劇を創作している。2020年はオンライン演劇『音の世界』を演出、Kawai Project リーディング『リア王』に出演。 同年よりエイベックス・アーティストアカデミー講師。2021年~2022年、新国立劇場こつこつプロジェクトに参加。
【イントロクラス受講者の声】
「リピテーションを通しての戯曲の扱い。自分より相手に集中するため受け取るものは多くなる。傷ついたり怒ったりする回数は明らかに増えたと思います。芝居の上でどうしても自分の欲しい情報ばかりピックアップしてみたいようにみてしまったりすることがあり、それを回避できたのはとても良かったです。
「実際に参加してみて、まず想像以上にのびのびと楽しめた自分がいたことに安心しました。西村さんが参加者の私たちの言葉によく耳を傾けながら風通し良く進めて下さったことも大きいと思います。どんなやり方や意見でも一度認めた上で次に進めて下さることがありがたかったです。台詞を用いる場面では、短い時間にもかかわらずどの段階も分かりやすく進んで行けたことが驚きでした。台詞との付き合い方が実感を持って理解出来たように感じます。」
【ハラスメント対策について】
マイズナーワークショップはあらゆるハラスメント、特定の属性持つ個人や集団を対象にしたヘイトクライムに反対します。
「共に創作をする、あるいは共に演技トレーニングをする仲間の存在価値を認め、敬意を払う」という価値観を最重要視します。
まず、当ワークショップで行うマイズナーテクニックは主となるリピテションエクサイズが「そのとき相手から受けた刺激によって生じた衝動のままに反応する」エクサイズである特性上、
身体接触を禁止とすることは、俳優のトレーニングとしての効果を著しく損なうため、しません。
健全なトレーニングを逸脱することを起こさないために、まず上記の価値観を参加者の方にも周知するとともに、危険な行為やハラスメント行為が起こらないようにルールを設定します。
また、リピテションエクサイズにおいても、その他の身体的エクサイズにおいても、身体接触がある場合は事前に説明をします。
【ワークショップが安全で健全に進行されるよう以下の対策をとります】
・まず、全ての参加者が心理的に安全と感じられるような環境を作るようにします。
・講師は参加者に対して暴言や暴力、無視、威圧的な態度、等の行為をとりません。身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
・参加者の方に不必要な身体接触や性的な表現を要求することや、プライベートな事柄を開示するよう要求することはしません。
・また、エクササイズに対してのフィードバックや感想など意見交換をうながし、どの参加者も発言の機会が得られるようにします。
・ただし、参加者の方にヘイトスピーチや暴力等の不適切な言動があった場合には、ワークショップを健全に進行する講師として断固とした対応をとります。
・ワークショップ内で行うエクササイズは参加者個人の性別・ジェンダー・年齢・体力等に配慮して進行します。
・シーンスタディで扱う台本に身体的接触やキスなどの性的表現、あるいは暴力がト書きに書かれているような場合、それを実行するよう求めることは絶対にありません。(台本に書かれていることを成立させることを主眼としません)
・参加者の方からいただいた連絡先へ、ワークショップの告知以外で連絡を取ることはしません。
・参加者の方から進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります。