〜はじめに・ご挨拶〜
東京で演劇活動をしているプロジェクトチーム「Y's ExP.(ワイズイーエクスピー)と申します。
Y's ExP.とは観客はもちろん、役者、スタッフ、関わった全ての人にとって【出会った以降の人生が豊かになる作品作り】をモットーとする、パフォーマンスプロジェクトです。
〜このプロジェクトで実現したいこと・理由〜
まず率直にこのプロジェクトで実現したいこと。それは「全員にとって良い再スタート」です。
それが損害補償と、新たなマネタイズの確立、シェアです。
昨今だいぶ浸透してきました「クラウドファンディング」の方法をとりましてプロジェクトを立ち上げました。
現状、どうにか状況を好転させたいが一歩が踏み出せない方々も多いかと思います。一つの踏み出し方の形として、お困りの方に参考にしていただければ幸いです。
下記URLよりプロジェクト詳細をご覧いただけます。
https://camp-fire.jp/projects/256967/preview?token=2py09vl0
*損害補償・救済措置としてのプロジェクト*
御存じのとおり昨今のコロナウィルスの影響で各方面、各業界が大きな打撃を受けています。
3月頃から感染予防の観点から3密を控えること、不要不急の外出を控えることに加え、先日緊急事態宣言が発令したという中で私共が5/28-6/2で行う予定でした公演も、4月中旬より開始される稽古、公演その全てを安全に行うことが困難となり約一年後に延期となりました。
今私共が抱えている問題は大きく3点です。
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・劇場費など既に支払いが確定している費用の支払い。
・スタッフ様の収入の喪失。
・役者様の収入の喪失。
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中止ではなく延期となったため準備を進めていたいくつかはそのまま一年後に向けて進行していけますが、劇場費に関しては現状全額の支払いが必要となります。そのうえで来年公演の劇場費がかかるという状況です。
協賛などもございませんのでこれは100%舞台のチケットの収益で賄われる予定でした。その売り上げが一切存在しない今、これを支払う方法は私共で負担するほかありません。
次に音響や照明、舞台美術など外注のスタッフ様のギャラの問題です。
こちらは延期が決定した時点では、何かが動いていたわけではございません。ですが、公演期間のスケジュールを開けて頂いたこと、本公演のギャランティが売り上げ予定に含まれていたこと、加えてこのコロナの影響により各スタッフ様の収入自体も減少しており、その中で私共も他案件と同様に「公演が中止になったので仕事をキャンセルします。実働が発生していないのでギャラはお支払い出来ません。」というということは、到底出来ないと思いました。
そこでこのプロジェクトで集まった支援で、お支払予定だった50%だけでもお渡しできればと思っております。
そして役者様の収入の喪失です。役者の収入には大きく2つございます。それはギャランティ制とチケットバック制です。どちらでの出演契約かは役者によって異なりますが、いずれにしても公演がない以上はその収入が発生することはありません。
こちらについても現状稽古開始前ということで役者様自身に直近で実害が発生しているわけではありいません。ただしスタッフ様同様に公演が行われていたら得ていたであろう収入が喪失したことは確かです。こちらにつきまして私共Y's ExP.独自のシステムである「ファンファンディング」によって多少カバーできればと思っておりますが、このプロジェクトで、劇場費、スタッフ様の50%のギャラのお渡しに必要な金額のそれを上回ってご支援いただけた場合は役者様に分配する予定です。
*新たなマネタイズの確立、実験としてのプロジェクト*
今回のコロナによる延期に関して、この公演に関わって頂いた全てに非があるわけではありません。
劇場様、スタッフ様、役者様、そして公演を心待ちにしてくださっていた多くのお客様。
皆が一様にコロナというウィルスの被害に遭っています。
多くの団体、多くの公演、それは小演劇に限らずですがそれらが中止、または延期になる報をたくさん目にしてきました。そして今もなおその数は増え続けています。
人命を考えれば当然です。延期にしたことで実際、安堵している部分もあります。
しかしこのままただただ公演をなくし、終わってしまってはいけないと思いました。
なんの手も打たず、終わるわけにはいかないのです。
公演を企画し、多くの方の助力を求め、この世界に何かを作り出そうとした責任が私たちにはあります。
小劇場で演劇をやるということはこういったリスク、つまり公演を行えなければ個人では簡単に払うことができない損失を抱える事態を孕んでいるのだと今回のコロナで深く学びました。集客動員人数が増え、劇場や公演の規模が大きくなり関わる人が増えても、それは私共の経済的体力が向上したわけではなく、デザイナー様の作ったチラシなどの宣伝効果や役者様の集客力などによって成されており、このリスクはただただ肥大していくのだと気付かされました。
コロナが起因ではあったとしても、そのリスクによって発生した損害をそのままにするのは主催者としてかっこ悪いなと、そう思い、なんとか関わって頂いた人たちに補償を出来ないかと救済措置、損害補償として企画したプロジェクトでした。
そんななかこのプロジェクトを是が非でも成功させようとメンバーと話を重ねていく中で、気付いたことはこのプロジェクト自体が私たちにとって大きな学びを与えてくれる機会だということです。
Y's ExP.はそのモットーと同時にビジネスマインドも強く持ち合わせているチームだと自負しています。小演劇界では珍しがられることもあります。メンバーにビジネス書を読んでレポートにまとめ提出してもらうということを続けていた時期もあります。その後もメンバーは自発的にそれぞれがたくさんのビジネス書を読んできましたし、某お笑い芸人であり絵本作家でありエンタメ研究所の所長でもある方のオンラインサロンに参加したという者もいます。この超速で変化する時代の中で自分たちのエンタメを届ける方法を、その情報をとってきました。
このプロジェクトを立ち上げるうえでそういった数々のことが役に立っています。
このプロジェクトは「公演で収益を得る」という既存のマネタイズから脱するチャンスでもあるということに気付きました。制作過程や完成していない今だから体験できること等々マネタイズの種類や場所、時期は多種多様に存在しています。公演以外の部分でマネタイズすることが出来れば先に挙げたリスクを軽減することも可能です。
コロナによって延期を余儀なくされたからこそ、それを学びに変えて、ただただ悔しがることで終わりにせず、少しでも関わって頂いた全てのかたにとって良い再スタートとなれるようプロジェクトを進めてまいりたいと思います。
またこれが個人や小規模で活動するアーティストやクリエーターにとってのモデルケースになれればと考えております。
ここで気付いたこと、手に入れたノウハウは公開、シェアしていきたいと思います。
そういった意味も込めまして、内容に賛同して頂けた際にはお知り合いの方に拡散するなど御助力頂けると幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
プロジェクト詳細は下記URLよりご覧頂けます。
https://camp-fire.jp/projects/256967/preview?token=2py09vl0