いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
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第74回『本読み会・菊池寛』
■作家
菊池寛
■作品
『父帰る』『藤十郎の恋』『屋上の狂人』(『入れ札』)
(※3作品だけでは時間を大きく残してしまう可能性があるので、『入れ札』を予備作品としておきます。)
収録:父帰る・藤十郎の恋――菊池寛戯曲集 (岩波文庫)
※今回の4つの作品、全て著作権保護期間を過ぎておりまして、青空文庫に収録されております。Kindle等の電子書籍でも『入れ札』以外は、無料で配信されています(有料のものもあります)。今回の4作品は全て短編。ページ番号等が変わっても、本読みに大きな問題は生じませんので、お好きな版を入手してご参加いただければと思います。
※『藤十郎の恋』『入れ札』につきましては、同名の小説を戯曲化した作品です。電子書籍等購入の際には小説の方を間違って購入しないようお気をつけください。
■日時
2018年9月29日(土)17:30~21:30
※前回に続き、夜間の開催です。お気をつけください。
■場所
都内・文京区周辺
■参加費
諸経費として、お一人様300円
■作品について
地味、地味と言いましたが、皆さん菊池寛という名前は聞いたことあるのではないでしょうか。大正から昭和、岸田国士とほぼ同時代に活躍した、小説家、劇作家、ジャーナリストです。
というか、菊池寛、ホントは全然地味な作家なんかではありません。
文藝春秋社の創立者であり、芥川賞、直木賞も創設している、戦前の日本文壇を代表する大御所作家です。むしろ派手なタイプですね。
今の日本では、戦前の作家はほとんど取り上げられることはないので、多少地味な雰囲気が漂ってしまいますが、当時の作家としては異例の知名度の高さ、と言えるのではないでしょうか。
今回は、そんな彼の書いた代表的戯曲作品から3作品(予備も入れたら4作品)を取り上げました。特に『父帰る』は、3度も映画化、今でも上演が続いている人気作品で、古典とも言うべき戯曲です。
もう発表から100年以上経っていますが、読んでみれば、これが意外と新しい。当時は、欧米の影響を受けて、リアリズムの作劇を模索していた時代です。人の普遍的な感情を描いている限り、時代遅れにはならないのかもしれません。
今回は3〜4作品を立て続けに読み、菊池寛という作家、大正という時代に触れられたらと考えています。これこそまさに地味な活動ですが笑、興味をそそられた地味な皆様!どうぞご参加いただければと思います。
ご応募お待ちしています!
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
※今回は作品が青空文庫に収録されておりますので、インターネット環境さえあれば、どなたでも入手可能と思われます。こちらでテキストを用意する対応は行いませんので、各自ご用意をお願いいたします。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙