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【12月10日必着】東京芸術祭2018『野外劇 三文オペラ』出演者オーディション

東京芸術祭2018『野外劇 三文オペラ』
作:ベルトルト・ブレヒト  音楽:クルト・ヴァイル  訳:大岡淳
演出:ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ

 2018年秋に開催する東京芸術祭2018では、イタリアを代表的する演出家ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ演出による音楽劇、『野外劇 三文オペラ』を池袋西口公園にて上演いたします。
 本プログラムは、全出演者をオーディションにて決定いたします。つきましては、下記の通り出演者オーディションを実施いたします。奮ってご応募ください。


■ 東京芸術祭 総合ディレクター 宮城聰より
 いまの東京には、「劇場に行く楽しみを知っている人」と「それを一切知らない人」の2種類の人々がいます。
 人数から見ると、前者は後者よりずっと少数です。もちろん、劇場にはキャパシティの限界がありますから、電波やネットのようにいちどに数万もの人が見ることはできません。なので少数であること自体は当然で、劇場に来ない人たちも「劇場という場所ではなにか面白いことが起こっているらしい」という興味を持ってくれている状態ならばそれは心配に及ばないでしょう。
 しかしいまの東京では、前者の人々と後者の人々のあいだに深い溝ができています。ふたつのグループはくっきりと分かれてしまって、前者のメンバーは固定化しつつあります。
 こういう状況で劇場にたくさんの観客を呼ぼうとすれば、テレビの人気者に出演してもらうしかなくなります。人気者たちはさすがの名演を見せてくれることもありますが、チケット代は高くなります。高くなっても売れることがわかると、もう安くはならないものですよね。こうして前者と後者の溝はいっそう深くなるばかりです。
 そこで東京芸術祭2018では、このスパイラルに抗う一撃を企画しました。それがこの『野外劇 三文オペラ』です。
 まず、劇場を飛び出し、池袋西口公園で、囲いさえ作らずに上演します。チケット代は「三文」、というわけにはいきませんが、ワンコインにします。遠巻きに眺めるぶんにはタダです。そういう方々に音だけでも楽しんでもらえるよう、音楽劇を選びました。途中から観ても良いし、途中で立ち去ってもかまいません。
 ただし、クオリティは一流でなければ意味がありません。「敷居が下がったぶん、クオリティも下がった」となっては、演劇とは面白くないもの、という先入観を拡げる役にしか立ちません。
 演出家は、手練れ中の手練れ、G・B・コルセッティ氏を招くことにしました。氏が日本人俳優を演出するのは初めてです。出演者は全員、ネームバリューや人脈を顧慮しない、実力本位のオーディションでコルセッティ氏本人が選びます。稽古期間もじゅうにぶんに確保して、熟達の演出家が思うさま腕をふるった芝居がいかに楽しいものかを存分に味わっていただけるようにと考えております。
 ぜひ、東京芸術祭2018『野外劇 三文オペラ』にご注目ください。


■ 演出 ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ(Giorgio Barberio Corsetti)
[プロフィール] 現代イタリア演劇を代表する演出家の一人。1951年ローマ生まれ。1976年にベネチア・ビエンナーレで映像を交えた新たな劇言語を提示し、話題を呼ぶ。1988年からカフカ四部作を上演し、『アメリカ』では毎日異なる道を歩く俳優たちのあとを観客が追っていく形式を試みる。1994年、「ヨーロッパ演劇の新たなリアリティ」賞受賞。1999年、ベネチア・ビエンナーレ演劇部門の芸術監督に就任し、サーカス作品にも門戸を開く。2001年、カフカにちなんで自らの劇団を「ファットーレ・K」と名づける。2012年コメディ=フランセーズで初演出。2014年、アヴィニョン演劇祭開幕演目として法王庁中庭で『ホンブルクの公子』を演出。オペラ演出も数多く手がけ、ミラノ・スカラ座では『トゥーランドット』等を演出。
 日本では、ラフォーレミュージアム赤坂にて、1991年、『ラ・カメラ・アストラッタ/抽象の部屋』、1992年『ある戦いの描写 カフカの作品より』を上演。また、SCOTサマー・シーズン2008にて『ロナルド・マクドナルドの物語』、SCOTサマー・シーズン2009にて『天と地のはざまで』を上演したほか、2016年には東京文化会館で上演されたゲルギエフ指揮によるマリインスキー・オペラ『ドン・カルロ』を演出。


■ 公演概要
『 野外劇 三文オペラ 』
作:ベルトルト・ブレヒト  音楽:クルト・ヴァイル  訳:大岡淳
演出:ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ  総合ディレクター:宮城聰(演出家、SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
◎ 日程 : 2018年10月(予定)[東京芸術祭2018会期中]   ◎ 会場 : 池袋西口公園(予定)


■ オーディション概要
<エントリー受付期間 2017年11月30日(木)〜2017年12月10日(日)【必着】>

◎ 応募条件
・2018年4月1日時点で18歳以上の男女。
・12月下旬の二次選考に参加できること(日程等は下記を参照のこと)。
・稽古~本番期間に責任をもって参加できること。
・国籍不問(ただし、相応の日本語能力を必要とする)。
・演劇、ダンス等、舞台芸術の経験者(演出家に指示される内容を記憶し実践する身体能力を有すること)。
・『三文オペラ』中の楽曲が歌えるレベルの歌唱能力(日本語)があること。
※劇団、事務所等のご所属がある場合は、出演の了承を予めご確認ください。

◎ 待遇  謝礼あり(出演料)※本オーディションの参加に関しての謝礼や交通費の支給はありません。

◎ 選考方法
1.一次選考 【書類審査】
下記の応募方法にもとづき、必要事項をご提出ください。合否いずれの場合も、選考結果を12月15日(金)までにメールにてご連絡いたします。12月15日(金)を過ぎてもメールが届かない場合は、事務局にお問い合わせください。
2.二次選考 【実技審査(ワークショップ形式)】
日程 : 2017年12月23日(土)〜12月29日(金)   会場 : 東京芸術劇場
※全日参加が不可の場合は、下記の応募方法内、「項目9」のとおり応募の際にその旨を明記してください。

◎ 応募方法
以下の必要事項をエントリーシートに記入し、下記宛先までお送りください。(メールでの応募不可)
1.氏名(ふりがな)  2.氏名のローマ字、アルファベット表記  3.生年月日と年齢   4.住所(郵便番号)
5.日中連絡のつく電話番号  6.メールアドレス  7.ご所属  8.身長、体重 
9.二次選考について参加不可な日程、時間帯(あれば)
10.応募者の写真2種(①顔写真(正面からのもの)②全身写真 / 直接貼付する場合は、裏面に名前を記載してください) 
11.舞台経験(なるべく詳しくご記入ください)  12.特技  13.志望動機(400字程度)
※1〜2は、芸名の場合、本名も併せてご記入ください。 ※選考結果はメールのみでご連絡いたします。東京芸術祭『野外劇 三文オペラ』 オーディション係からのメール(tf2018audition@gmail.com)が受信できるメールアドレスを必ずお書きください。
・エントリーシート
こちら[ http://tokyo-festival.jp/news/1332/ ]より、ダウンロードしてください(A4用紙2枚)。
※ページ数が変わらないようご注意ください。 ※必ずA4サイズ2枚(片面印刷)で提出してください。 

◎ 応募送付先
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-18-27 トルネード203 東京芸術祭『野外劇 三文オペラ』オーディション係
※お送りいただきました個人情報は、オーディションの選考のほか、出演者としての参加または本事業に関連する連絡、および主催者の業務改善のための内部利用を目的として利用することがあります。 ※お送りいただいたエントリーシートは返却いたしません。

◎ 2018年稽古スケジュール(予定)
稽古開始 : 2018年8月初旬  会場 : 東京都内 ※詳細なスケジュール、会場は合格者の方に追ってご連絡、調整いたします。

[出演者募集についてのお問い合わせ先]
東京芸術祭『野外劇 三文オペラ』 オーディション係
E-mail : tf2018audition@gmail.com   Tel : 070-3838-4799(平日10時-18時)  Fax : 03-4333-0878


【写真】東京芸術祭 総合ディレクター 宮城聰(撮影:新良太)
  • オーディション実施者は合格者になるべく早く契約書を提示し、正式な契約を結びましょう。双方が納得できる公平で健全な関係を築き、突然の参加キャンセルなどのトラブルを回避しましょう。
  • オーディション合格者はなるべく早く実施者から契約書を受け取り、よく読んだうえで正式な契約を結びましょう。想定外のチケット販売ノルマやグッズ買取の強要などから身を守りましょう。

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