いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
※現在『本読み会』では、長期イベント
『読んで楽しい!現代戯曲』シリーズ
を開催しています。
現在は第二期
〜パソコンが出てから、今日まで編〜
として1975年〜現在の作品を扱っております。
イベント詳細はこちらをご覧ください。
http://honyomikai.net/2015/05/05/contemporary/
それでは、次回の開催情報をお知らせいたします。
第66回『本読み会・平田オリザ』
■作家
平田オリザ
■作品
『東京ノート』(1994)
※ハヤカワ演劇文庫8
■日時
2017年7月22日(土)13~17時
■場所
都内某所
■参加費
諸経費として、お一人様300円
■作品について
第39回岸田國士戯曲賞受賞、平田オリザの代表的傑作であるこの作品は、小津安二郎『東京物語』をモチーフに、”物語”の一歩手前であるという思いを込めて『東京ノート』と名付けられました。
それは、日々流れていく生活の中から、たくさんの場面、シーンを切り取り、同時多発的に提示していく、平田戯曲の手法をまさに表したタイトルであると言えるでしょう。
物語の一歩手前ーーしかしそれは、ただの日常の再現ではありません。
平田は日常の中から、人の想いが溢れでる瞬間を選び、切り取り、それを緻密な設計の元に配置することで、国や時代といった大きなものを表現しています。
一見淡々と描かれた”静かな演劇”の奥深くには、豊かで多彩な世界の姿が隠されているのです。
正統派リアリズムの思想に、ラディカルで現代的な手法と対象を併せ持った平田オリザの戯曲は、もしかしたら、現代の岸田國士、岸田の正統な後継と呼ぶことができるかもしれません。
現代日本演劇の一つの到達点である『東京ノート』を、『本読み会』で味わってみませんか。
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
どうしても見つからない場合は『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙