いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
読んで楽しい!現代戯曲シリーズ⑧
第65回『本読み会・ミュラー』
■作家
ハイナー・ミュラー
■作品
『ハムレットマシーン』(1977)ほか
※ミュラーの作品を数作読む予定です。『ハムレットマシーン』以外に読む作品については、また後日ご連絡いたします。
■日時
2017年6月3日(土)13~17時
■場所
都内(いつもと場所が変わると思います。文京区もしくは渋谷区の可能性が高いです。)
■参加費
いつもお一人様200円ですが、使用施設がまだ決定しておらず、もしかしたら少し増額するかもしれません。またご連絡差し上げます。
■作品について
ーー私はハムレットだった。浜辺に立ち、寄せては砕ける波に向かってああだこうだと喋っていた、ヨーロッパの廃墟を背にして。ーー
この有名なフレーズから始まる、短い、しかし難解極まる一本のテキストが、演劇界に衝撃を与えました。シェイクスピアの名作『ハムレット』を解体し、その他様々なイメージとテキストを混ぜ合わせ、「戯曲」とも呼べない形に構成したのは、旧東ドイツ出身の作家ハイナー・ミュラーです。
演劇とは、ドラマとは、戯曲とは、言葉とは、一体何なのか。彼のテキストに触れてしまうと、それを考えなくてはならなくなります。ブレヒト後の演劇界を語る上では外せない存在ですが、非常に難解でマニアック、読んだところでどう楽しんだらいいものか皆目見当のつかないテキストなので、これまで『本読み会』でも扱わずにやってきました。
今になってようやくその内容が理解できるようになったーーそんな訳では決してありません笑。未だに読んでもちっとも分からないのですが、参加者と一緒に考えていけば、まあなんとかなるだろう、そんな自信だけは持っております。
当日は、彼が書いた他の作品や、その他のテキストなども併せて読みながら、「ハイナー・ミュラー」の味わいや、現代戯曲のあり方について考えていければと思っています。
(酔狂な)皆さんのご参加、お待ちしています!
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
どうしても見つからない場合は『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
※特に今回は複数のテキストを扱うので、あまり負担にならないよう工夫したいとは考えています。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙