いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
第62回『本読み会・鶴屋南北』
■作家
鶴屋南北
■作品
『東海道四谷怪談』
東海道四谷怪談 新潮日本古典集成 第45回
東海道四谷怪談 (岩波文庫 黄 213-1)
※岩波文庫の方が手に入りやすく、また、携帯にも便利ですが、新潮日本古典集成の方が、校注や仮名遣いの修正など充実しており、若干読みやすくなっています。お好きな方でお読みください。
■日時
2016年8月13日(土)13~17時
※当日午前中(10時半くらい)から、四ツ谷にある於岩稲荷田宮神社をお参りしようと思っています。お岩さんを祀っている神社です。お参り〜昼食〜『本読み会』という流れで行動する予定なので、お時間ある方は良かったらご一緒しませんか。
■場所
都内・千代田区周辺
■参加費
諸経費として、お一人様200円
■作品について
日本人なら知らない人はいないと言ってもいいでしょう。今回は、”お岩さん”で有名な『東海道四谷怪談』です。
しかし、この『東海道四谷怪談』、ただの怪談話でありません。
夫・伊右衛門に裏切られて死んだお岩が、幽霊となって復讐を果たすーーという主筋に、お岩の妹・お袖とその夫・与茂七、お袖に横恋慕する薬屋・直助の物語が複雑に絡んできます。そもそも伊右衛門は、吉良邸への討ち入りを誓いながら脱落した赤穂浪士の裏切り者。文化文政の時代を背景に描かれた、”忠臣蔵外伝”とも言うべき作品です。
そこにリアルに描かれるのは、人間の業と情。本当にゾッとすべきは、幽霊ではなく人間なのかもしれません。
開催は八月、お盆です。
暑い夏の土曜日、怪談で涼しくなれるかもしれませんね。
■おねがい
「東海道四谷怪談」は大変長いお話なので、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める予定です。しかも、今回読むのは江戸時代後期に書かれたセリフです。黙読する分にはそれほど難しくはないのですが、声に出して読むのは相当手こずるでしょう。
是非一度目を通してからご参加いただければと思います。
ちなみに、参加者には、当日どの辺りを読むのかあらかじめご連絡差し上げる予定です。ちょっと予習してくると、当日楽ができるかもしれません。
拙い読みは皆一緒。江戸の言葉なんて読めなくて当然です。こちらも出来る限りのサポートはさせていただきますし、恥をかくということはありませんので、ご安心ください!
テキストは、図書館やインターネット等を利用して入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
どうしても見つからない場合は『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙