池内美奈子と木村早智によるコラボレーションSeamless Actが、俳優のためのワークショップ(Acting Area)ムーヴメント講座&ヴォイス講座を開催します。
<<プロの俳優さんが自分の技術や回路を見直し、視野を広げる場所>>
「演劇」はその性質上、社会と密接に関わっているから生きているもので、それに携わっている俳優も、社会や時代の流れに沿って進化するもの。ただ、俳優の生活は孤独になりがちです。仕事をしていないときは、一人でトレーニングをし、オーディションに行ったり。
だからわれわれは、俳優が集い、お互いに刺激し合い、学び、探求し、試すことが出来る場として「ACTING AREA(アクティング・エリア)」を立ち上げ、に始動しました。将来的には、ロンドンにあったThe Actors’ Centre(アクターズ・センター)のような場を提供できたらと思っています。
国内外で活動する講師による質の高いクラスを目指し、今回は「ヴォイス」と「ムーヴメント」のセッションを行います。
みなさまとワークができますことを、楽しみにしています。
SEAMLESS ACT 池内美奈子 木村早智
< SEAMLESS ACT >
俳優さんや演劇関係者が技術を得て、そして探究が出来る場を提供する池内美奈子と木村早智によるコラボレーション。みなさん一人ひとりが自分自身を生かして成長することを理想とします。
Facebook https://www.facebook.com/seamlessact24
【開催日時・内容】
A. ムーヴメント(講師:木村早智) *会場の参加者とイギリスの講師をオンラインで繋ぎます
5/15(木)、17(土)、18(日) 18:00〜21:00
『演じる時に使うムーヴメント』
観客は役(俳優の)身体の中で何が起こっているかを一目見て分かるものです。身体の中が役と繋がっているか、そして役の置かれている状況とどう向き合っているのか。
体内の感覚がどう役の感情や世界観と身体を連動させるのか、どう演じる際に助けてくれるのか、をテーマに、すぐに使える技術をお渡しすると共に、参加者個々の成長も丁寧に促していきます。
今回の講座の対象は、演技に必要な基礎的なムーヴメントを受けてきた方、身体の感覚と繋がるトレーニングを受けて来た方となります。
B. ヴォイス(講師:池内美奈子)
5/16(金)、17(土)、18(日) 14:00〜17:00
『モノローグ講座:人物を立ち上げ、物語を語る』
「独り台詞は難しいなあ!」と思ったことはないですか? たった独りで観客の注意を惹きつけ、役の思考の変化を推し進める精神的&肉体的な筋力をつけたいと思ったことはありませんか?
今回はそんな俳優のために、「モノローグ(独白)講座」を行います。歌手が自分の声の幅や質に適した「持ち歌」を持っているように、俳優も自分の長所を表現できる「持ちモノローグ」を持っていると、いざというときに強いです。それはオーディションにおいて有利なだけでなく、客観的に自分はどういう俳優なのかを知ることに繋がるからです。参加者は自分が挑みたいモノローグを準備してきてください。当日のワークを深めるために、モノローグの箇所だけではなく、作品全体を読み、そのモノローグの話者は誰で、今どういう状況にいて、何をしたいのかを読み込んでおいてください。基本的な発声&発語のトレーニングを身に付けた俳優向け。(モノローグは事前にこちらに送って頂きます)
<モノローグの例>
古典&近代劇
♦️シェイクスピア作『十二夜』2幕2場ヴァイオラの「指輪」のモノローグ
♦️シェイクスピア作『リア王』1幕2場エドマンドの「私生児」のモノローグ
♦️チェーホフ作『三人姉妹』3幕チェプトイキンの「医者なのに、なんにも知っちゃいない」モノローグ
♦️ジャン・アヌイ作『アンティゴーヌ』1場アンティゴーヌの「私の幸せって何?」のモノローグ「さもなければ死を選びます。」迄(途中クレオンの台詞はカット)
♦️宮本研作『美しきものの伝説』二幕、学生の「劇を過信してはいけない」モノローグ
現代劇
♦️デヴィッド・ヘア作『スカイライト』1幕キラの「ここが私の居場所だ」までのモノローグ
♦️J.P.シャンリイ作『ダニーと碧い海』2場ダニーの「花嫁になりたかった」モノローグ
♦️トム・ストッパード作『アルカディア』第1幕、3場セプティマスの「残されたものを数えなさい」のモノローグ
♦️アラン・エイクボーン作『来られない友に乾杯!』1幕終わり、コリンの「死」に関するモノローグ(途中のダイアナの台詞はカット)
【会場】 シアター風姿花伝 (東京・目白)
【受講料・定員】 各クラス:27,000円(税込:29,700円)
【定員】 各クラス:10名程度(選考あり)
【応募方法】
こちらのフォームよりお申し込みください。 https://forms.gle/MGKJtFpYWxjz8kcW8
締切:2025年4月30日(水)
*原則、全日程(各クラス)に参加可能な方に限ります
*選考結果は、2025年5月初旬にご連絡します
*ご参加は、受講料ご入金確認後に確定となります
【講師紹介】
池内美奈子(いけうち みなこ)
俳優指導者、演出、ヴォイス・コーチ
1990年青山学院大学文学部英米文学科卒業後、1991年まで英国ヨークシャーのARTTS International 校にて舞台と映像作品の演出を学ぶ。
2000年度文化庁芸術家在外研修員としてロンドンの Royal Central School of Speech and Dramaのヴォイス・コースに学び、ヴォイス学修士(MAVS)取得。以後、日本や香港や韓国、またウェールズの Royal Welsh College of Music and Drama などの教育機関に招かれ、演劇やヴォイスを教える。2005年の初年度より2020年3月まで新国立劇場演劇研修所ヘッドコーチをつとめる。
その後、『Navy Pier 埠頭にて』side-C(2021年)の翻訳・演出。『ハリー・ポッターと呪いの子』(2022年)、『レオポルトシュタット』(2022年)、『ミュージカル・マチルダ』(2023年)のヴォイス&スピーチ指導。2023年よりオーラル・ヒストリー演劇上演を目指す「あなたにとってHomeとは?」の探求に入る一方で、2025年3月は初プロデュースとしてブライアン・フリーエル作『AFTERPLAY – モスクワにて』リーディング公演を開催。
https://www.minahanae.com/
木村早智(きむら さち)
マウントビュー演劇学校シニアムーヴメント講師、ムーヴメントダイレクター、インティマシィーダイレクター、演出家
1992年以降、劇団四季を経て俳優として舞台/テレビで活動後、2001年度文化庁在外派遣員として渡英。ジェレミー・ストックウェル氏の元でインプロ、エコール・フィリップゴーリエの元で学び俳優としてロンドンを拠点にヨーロッパなどで舞台、TV、映画で活動した。2018年にRoyal Central School of Speech and Dramaのムーヴメント修士取得後はムーヴメント講師として演劇学校で教えると共にムーヴメントダイレクターとしても活動。最近の作品では「Missing People 」(Leeds Playhouse)、「Light shining in Buckinghamshire」「Widows」 (RCSSD)、「Out of Time」「King Lear 」(Miracle Theatre)等。
【お問合せ】
SEAMLESS ACTメールアドレス:actingarea24★gmail.com
*送信の際は★を@に変えてお送りください。
主催:SEAMLESS ACT / 共催:シアター風姿花伝
【ハラスメント防止のための取り組み】
・ワークショップ指導者は参加者と二人きりになることが出来ませんので、質問などは時間内にするようお願い致します。
・あらゆる差別と暴力を容認せず、誰もが心身ともに安全で、安心できる環境づくりに努めますので、ご協力お願い致します。