劇団ガソリーナでは、9月公演にむけて、出演者募集します。
また同時にこのたび始めて劇団員を募集いたします
まず出演者オーディションについて。
作品は『深海で聴くリリーマルレーン』
じんのひろあきの新作です。
この作品はガソリーナの主宰、じんのひろあきが1993年に駒場アゴラ劇場で初演、第38回岸田國士戯曲賞にノミネートされた戯曲『俺なら職安にいるぜ』を、さらにバージョンアップした続編となります。ちなみにこの年の岸田賞は平田さんの『東京ノート』
と鴻上さんの『スナフキンからの手紙』でした。
【作品概要】
20分後の未来。
人と人のふれあいをコンセプトにパソコン端末を廃したクラシックな職安、ハローワークが舞台となります。
そこに集う人々。
誰も職がない。
しかし、ハローワークにも職がない。
しかし、世の中は悪い方へ悪い方へと加速していく。
それはまるで第二次世界大戦前にドイツが突入した貨幣価値の大暴落ハイパーインフレ。
一万円札が紙くずとなり、美空ひばりの肖像の一千万円札、手塚治虫の五千万円札、黒沢明の一億円、石原裕次郎の五億円でさえも、その価値はみるみる下落、紙くず同然となっていく。
物々交換でしか物を得ることができない。
女達は一番古い職業へと移行し、デモとテロが横行する街。
日本円の暴落、中国人の爆買いにより秋葉原に物がなくなる。
日和るユニクロ、店を閉じるダイソー。
しかし、そんな中、ドンキホーテだけが立ち上がる!
金じゃない世の中で、人はなにを守ろうとするのか?
床に落ちたがりがりくんを、あなたは拾って食べるか?
海の上はハリケーンだが、この無職の人々は海の底深くに生息する魚たちのように静かになにもかもを受け止めていく。
その中で、問われる最後の人間性とは?
第二次世界大戦前のドイツのように…
そして、2009年のジンバブエのように…
ハイパーインフレはどこまでも進む。
そんな中、ドイツで流行った、いや、第二次世界大戦の最中、敵も味方も口ずさんだと言われる『リリーマルレーン』が再び流行る…
【公演概要】
ガソリーナ Vol.10
『深海で聴くリリーマルレーン』
作・演出 じんのひろあき
●期間:2015年9月14日(月)~20日(日) 小屋入り・仕込み期間含めて
全7ステージを予定
●劇場:ザムザ阿佐谷
○稽古について
稽古場は中野・池袋が中心
7月下旬から開始 週3回程度(夜間)
9月第1週(本番2週間前)から毎日(昼夜)
1週間前からは調整期間として、夜間のみを予定
○ノルマについて
ノルマあり。20枚程度
規定枚数到達からは、チケットバックが発生します
【オーディション概要】
●日程
2015年7月20日(月・祝)16:00~/18:00~
●会場:中野ゼロ(最寄駅 JR「中野」駅)
☆参加希望の方は、以下の内容を、『リリーマルレーン・参加希望』の件名で、
eureka.yuriika@gmail.com
まで送信をしてください。
(1) お名前(フルネーム、ふりがなの記入もお願い致します)
(2) 年齢
(3) 性別
(4) 連絡先(電話番号、メールアドレス両方をご記入ください。オーディションの詳細をお送りします)
(5) 演技経験(ありましたら)
(6) ご希望の時間帯(15:00か18:00)
(7) その他、ご質問等
●応募締切 7月18日(土)
皆様のご応募を心よりお待ちしております。
何卒、宜しくお願い致します。
そして、ガソリーナがほとんど初めて劇団員を募集いたします。
18歳以上でコミュニケーションがとれる方。必要なのは経験よりも柔軟性。とらわれない、こだわらない、そして、楽しさこそが演劇なのに、と日々忸怩たる思いをしている方。
ふつーに大変ですが、それに見合うアドレナリンは保証します。
上記のオーディションと同じくメールをまずください。
一通のメールが人生を変えることだってあるんだぜ。
◎じんのひろあき略歴
劇作家。映画『桜の園』の脚本でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞受章。人物の心の動きを繊細に描き、大胆な物語の展開で、観客を魅了する作品を作り続ける。舞台では、『デビルマン~不動を待ちながら』、『努力しないで出世する方法』、『ひみつのアッコちゃん』等。近年では、映画『シャニダールの花』アニメ『ファンタジスタドール』等の脚本を手掛ける。
演劇は120本くらい作ってます。