恒例の連続ワークショップ、2008年は二回開催致します。
古今東西の戯曲を毎回のテーマに沿って分類し、その一部をテキストとして使用します。
これまでにギリシャ悲劇、シェークスピア、近代劇、現代劇、不条理劇、悲劇、喜劇、映像シナリオ等、様々な分野のドラマを取り上げてまいりました。
それぞれにおける、ドラマの成立の仕方、それぞれの場合の演技の方向、俳優としての立ち方をテキストの実演を通して探ります。
その一回目は「自分という不可思議」
俳優が役というものの造形について、あるいは戯曲に設定されている人物の存在の根っこについて深めて行くと言うことは、自分の内部を見つめ、果てしなく降りていくことに他なりません。
「演劇には私などというものはない。永遠に私を求める行為それ自体が演劇行為だからである」とは至言です。
つまり、私たちは私たち自身を最も知らないのであり、演劇は、その自分に降りていく、その事じたいが、舞台の上でドラマとして成立するということです。
これを戯曲の側から見ると、例えばチェーホフやイプセンといった近代劇の先駆者は、個人の存在の不安や揺らぎといったものを主題にしてこの「不可思議」にたどり着こうとしました。
作家の対面した「不可思議」。自分に分け入っていく行為と、役を捕らえていく行為、その二つを重ねつつ、いくつかの作品にあたっていきます。
日/5月6日(火)・7日(水)・9日(金)・10日(土)・13日(火)・14日(水)・16日(金)・17日(土)
時/19:00〜22:00
費用/21,000円(8日間)
場所/劇団キンダースペースアトリエ
定員/12名
演出家・原田一樹が直接指導します。
定員にならない限り、ワークショップ開始前日まで受け付けます。
参加ご希望・お問い合わせはメールにてお気軽にどうぞ
post@kinder-space.com
詳細はhttp://www.kinder-space.com