~台詞をしゃべっていない俳優はどこにいればいいのか
台詞をしゃべっている俳優はどこをみればいいのか~
空間の制御こそ、舞台俳優に、台詞術とともに求められる最大のものではないでしょうか。
観客席との関係、俳優同士の関係、俳優と舞台空間の関係……。
演劇の特質の一つは、台詞をしゃべっていない俳優も常に観客の目にさらされることです。
そして、例えハムレットでも、上演時間の中で、しゃべるより「聞いている時 間」の方が長いのです。
これが映像との演技と違う、舞台俳優に求められる「仕事」に繋がります。
映像ならカメラに写らないはずの人物も、台詞をしゃべってる俳優と一緒に「空間」を作ります。
れっすんでは、舞台と観客席を往復しながら、いかにして「空間」にいるか、劇場空 間を「舞台の場所」に変えるか、
観客の視線を俳優自身が操作する、カメラで言う「アップと引き」の技術、フォーカス・焦点の作り方。体験し発見していきます。
技術は、訓練によって身に付きます。「才能」は確かにあります。
しかし、だれもが 時間とお金をかけて、正しい道筋の中で習得できる技術も確かにあり、それこそが俳優として活動する道筋となります。
「演劇のれっすん」は、演劇を志す方すべてに有効な、演劇ベーシックワークショップなのです。