■詳細
舞台芸術は誰が作るのでしょう?その作品は「誰のもの」でしょう?
戯曲家?演出家?俳優?衣装デザイナー?音楽家?舞台監督?音響家?照明家?
日本では戯曲家や演出家は
「わたしの作品」と呼ぶのに対し、俳優は「出演作品」と呼び、他の関係者らは「わたしが関わった作品」と呼ぶのが慣例的になっています。
戯曲家・演出家主導のもと、作品づくりをする構造が一般的です。
他にも作る方法はあるのではないでしょうか?
例えば遊び場でこどもたちがゲームを開発しているように、またベンチャー企業で社員ひとりひとりがプロジェクトに関わり、会社の運営に全員が関わることのできる構造は、舞台製作ではあり得ないのでしょうか?
ディバイジング Devisingとは
divide=分ける
の派生語で、「考え出す、工夫する」という意味の言葉です。
舞台はみんなのものです。
作りたい人が作ればよいのです。
そしてその作品は、当然作った人に帰属するものです。
音楽家だけで作る会話劇があってもよいし、照明家だけで作るダンスシアターがあってもいい。俳優だけで作る不条理劇があってもいいはずです。
その方法のひとつとして考え出されたのがこのディバイジングという作り方です。
関わる人すべてが”アーティストとして”舞台を作る方法を模索します。
わたしたち俳優が創作の現場で、縦型ではないヒエラルキー構造をつくるには何が必要で、どういう前提で舞台作りに取り組めば良いのでしょう?
海外の創作の現場で既に一般化されているディバイジングの方法を取り入れ、わたしたちの文化に即したやり方をみつけていきましょう。
https://theatreschola.jp/singleWS
■日時
2023. 7/31、8/1、8/2
9:00〜16:00(昼休憩あり)
■場所
iRego Garage
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目29−3
地図:https://goo.gl/maps/1KyHgD6eyk7pdx9o6
■参加費(税込)
¥35,000(現金または銀行振込)
■講師について
安本達也
舞台芸術家。
大阪芸術大学出身。卒業後渡英、East15 Physical Theatreコース卒業。RADA Shakespeare Certificate取得。帰国後はInternational Centre for Theatre ArtsにてAssociate Director及びパフォーマーとして舞台作品を制作。日本をはじめイラン、韓国、香港などでワークショップや公演を行う。Iran International Festival of University Theatreでのパフォーマンス「UNtitled」では”最も優れた演出家のひとり”と賞賛された。コンタクトインプロ(CI)についての造詣も深く、各国でワークショップを開く。Kaeja Elevations®認定講師。CI歴は10年以上。舞台作品は、パペットやマスク、ダンスなどストーリーにあった手法を用いた型にはまらないものであることが多い。2023年度より現代アートとしての新しい舞台芸術の可能性を育むため、演劇の学校|シアタースコラを開校。同校の代表を務める。CIを起点としたパフォーマンスと教育を行う団体、ParaCollageを2023年に設立。
https://tatsuyayasumoto.net/about
■キャンセルポリシー
自己都合によるキャンセルの場合、以下の支払いが発生します。ご注意ください。
・開催1ヶ月前のキャンセルは無料
・開催2週間前のキャンセルは50%
・開催1週間前のキャンセルは全額
*コロナによるキャンセルの場合は、1週間前であってもご相談ください。
【ハラスメント防止のための取り組み】
人権について
シアタースコラでは全ての関係者(講師、生徒、運営者など)の人種、国籍、言語、宗教、思想、出自、性別、病歴、身体及び行動的特徴において平等であるとするとともに、個々の人権を最優先に尊重します。
また学内において如何なる人権の侵害を許すものではなく、公明正大な判断のもとどんな些細な問題であっても平等に対処します。これは学内における全ての立場の人間に対し平等に適用されます。
人権の侵害が確認された場合には最優先で対応し、立場の違う複数人からなる審議の基、極力平等な判断・対応を行うよう努めます。
またそれを不服とする者がいる限り、第三者の判断によって一方の明らかな非であると認められる場合を除き、積極的かつ最終的な解決に至るまで努めます。
シアタースコラでは、人権の侵害とは以下を脅かす行為であると考えます:
生命に対する権利、拷問を受けない権利、奴隷状態に置かれない権利、犯罪と定められていないことをしても罰せられない権利、自認性の自由、思想、良心そして宗教を信じる自由(内心の自由)など
また自由にものを考えたり、その考えを表現したりする権利を保証します。
上記原則の基、現在の環境下で特に起こり得易いと想定する事柄について、以下のように行動を規定します。尚、この行動規定は都度適切と思われるものに改定または追加されます。
ハラスメントに係る行動規定
ハラスメントは一般的には、人間関係の優位性や立場を背景に、適切な範囲を超えて、身体的、精神的な苦痛を与えることとされています。その行為が故意か過失かは問われません。
シアタースコラではハラスメントを「他者の心理的安心や身体的安全を害する言動や行動」と定義し、ワークを安心安全で健全に進行する為に、以下のことを大切に進めていきます。
・全員(講師を含む参加者)が相手に対して敬意を持ち、互いの人格を尊重する。対等な立場のコミュニケーションを心がけ人間関係からの切り離し(※1)などが起こらぬよう努めます。
・講師が提供するワークの参加に対して、参加者の自由意志を尊重し、自由な見学や退出を認めます。その際、理由の開示は強制しません。
・全員が身体的接触が必要なワークにおいて優越的な関係を背景とした必要以上の接触、または関係性を問わずプライベートゾーンへの接触は行わない。ただしワークの性質上において過失で触れる場合(※2)を除きます。
・身体的な攻撃(※3)や精神的な攻撃(※4)などの不適切な言動や行動においては、社会通念に照らし合わせ個別に話し合いをし、改善が見られない場合はその問題を起こしている者を除籍とします。この対応は学内全ての関係者(講師、生徒、運営者など)に適応します。この理由によるコース途中の除籍の場合、参加費の返還は行いません(※5)。
・信頼性の客観的な担保として参加者に許可を取った上で、ビデオまたは音声による記録を行います。
・参加者から上記内容や進行に関して意見がある場合は、たとえワーク中であったとしても主催者(安本達也・池田練悟)に伝えて頂ければ最重要問題として速やかに対応します。
直接または下記のメールアドレス宛に相談することが可能です。伝えやすいよう匿名での相談も可能です(※6)。
安本達也 callmetah@gmail.com
池田練悟 ikedarego@gmail.com
※1 仲間外れや無視、故意に情報を伝えないなど
※2 コンタクトインプロのワークで足が相手の臀部に触れた、目を閉じて動くワークにおいて手が相手の胸に触れてしまったなど
※3 客観的に見て明らかな故意の暴力、行為の強制、拘束などによる身体的な行動の制限など
※4 威圧的な態度、脅迫、名誉棄損、侮辱、許可のない秘密の開示、噂話、ひどい暴言、身体的特徴や性的志向及び性自認に対するからかいなど
※5 被害者が途中でやむなくコースへの参加を中止する場合、この限りではありません。
※6 コース参加時にオンラインでの相談フォームをお伝えします。